テニスは、サーブから試合がはじまり、ラリーなどがありポイント毎に進んでいきます。ゲームを取り合ってセットを獲得した選手が勝ちますが、それぞれの動きにはルールがあります。テニスのルールを紐解くシリーズです。
今回は レットを調べてみました。
テニス レット の語源は?let?ret?
レットは主にサービスの時に使われ、「やり直し」を意味する言葉です。語源はフランス語と言われています。ネットに触ってることから、ネットが語源であるとも言われ、諸説あるようです。
なぜそれはレットと呼ばれるのですか?
排他的に合意された答えはありませんが、一般的で広く受け入れられている説明の1つは、「let」という単語は、「妨げる」を意味する古ザクセン語の「lettian」に由来するというものです。あるいは、この用語は「ネット」を意味するフランス語の「フィレ」に由来する可能性があります。イギリスでテニスが最初に行われたとき、彼らはこのフランス語の用語を借りて「レット」に短縮した可能性があります。
https://ja.yevgenykafelnikov.com/let-tennis
諸説ある語源ですが、プロテニス試合では、「レット」と言えば、サービス時にネットなどに触ってから、サービスボックスに入った際にコールされるものがほとんどです。
テニス レットになる場合は?
サービスは、対角線のサービスボックスに入れ無ければなりませんが、ネットに触ってサービスボックスに入った場合にレットになります。
レットの場合は、サービスはカウントされずにやり直しで再度サービスを行うことになります。
動画の中で、ネットに触れてサービスが入った場合に、セルフジャッジは誰ができるのか問題ががありますが、2018年ののルール改正の以下の点を示しています。
1. セルフジャッジの方法
14) 各判定とコールをする権利者は以下の通りとする。
b 「ネット」「スルー」「タッチ」「ノットアップ」「ファウルショット」は両プレ-ヤー・チーム
「ネット」と「レット」は混同しやすいので注意して下さい。
サービスがネットに触れた場合、サーバー側も「ネット」のコールをすることは出来ますが、「レット」のコールは出来ません。サービスのインまたはグッドの判定はレシーバー側の権利ですので、「レット」はレシーバー側のみコールが出来ます。https://jltftottori.web.fc2.com/rule/2018rule3.pdf
サーバー側がネットに触ったことをコールできるようになりました。ただし、その触ったボールがサービスボックスに入ったかどうかの判定はレシーバー側にあるので、ただしくは、サーバー側はネットしたことだけ判定でき、そのボールがサービスボックスに入ったか入らなかったかはレシーバー側になると言うことになります。
第1サーブでも第2サーブでも、ネットに触れてサービスボックスには行った場合はサービスをやり直しが出来ます。
他にも、
- レシーバー(対戦相手)が返球の用意の出来ていない時にサービスが打たれた場合
- 障害物がコートに入ってきた場合
試合中のコートに隣のコートからボールが飛んできてしまった - サーバーがポケットに入れたボールを落としてしまった
このような場合にも、レットがコールされやり直しになります。
テニス レット 打ち返す?
レットの場合に打ち返しても良いのでしょうか?
レットは次のような場面で発生しますので、それぞれ見ていきましょう
- サービスがネットに触ってサービスボックスに入った。
⇒サービスの打ち直しにるので、打ち返しても、返さなくても問題ありません。 - ラリー中に障害物がコートに入ってきた。
⇒コールされた時点でポイントのやり直しになるので、打ち返しても問題ありませんし、打ち返さないとレットのコールがない場合に失点になってしまいます。
一方もし、第一サービスがフォールトであっても第一サービスからのやり直しとなります。
もちろん、サービスのモーション前にゴールが入ってきた場合はレットの対象にはなりません。
また、ラリー中にボールがネットに触ってコートに入った場合は、レットにはなりません、
ラリーを続けなくてはなりませんから、打ち返さなくてはいけません。
テニス レット ルール変更がありました
2013年にテニスのルール改正が行われ、「ノーレット」というテニス用語が新たに生まれました。
ノーレットとは、レットがない試合のことです。
やり直しを認めないことで、試合時間の短縮を図るためにつくられました。
4大大会や大きな大会では採用されていませんが、今後、採用される大会が増えていくことも予想だれます。
テニス レットはわかりにくい?
テニスの試合を見ていても、サービス時のレットはネットに触るという、分かりやすい事が原因となっていますが、サービスのレット以外はなかなか遭遇することは無いかもしれません。
そんな点が分かりにくい事の原因となっていると思います。
将来的に、レットが無いノーレットが増えてくると、レットかどうかの判定といったグレーゾーンが無くなるので、試合時間短縮より、グレーゾーンの解消に役立つかもしれませんね、
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