テニスの試合を見ていると、ゲームやセットの合間にスタッツという統計数字の一覧が画面に映ります。
それぞれの数字は、その試合でのサーブの確率などが反映されています。
その試合の選手のコンディションであったり、勝負強さなどが数字に表れてきます。
テニススタッツの意味は?
スタッツは英語の「stats」で、statistics=統計 のことを指しています。統計と云ってもプレーに関係する結果をまとめた数字になります。
実際のスタッツを見ながらの方が分かりやすいですよね。
これは、2023ウィンブルドン男子決勝のスタッツです。
アルカラスvsジョコビッチのそれぞれのスタッツが掲載されています。
ウィンブルドンの決勝アルカラスvsジョコビッチのスタッツです。2023ウィンブルドンではアルカラスが優勝しています。
テレビ中継でも同じような内容が映し出されていますね。それぞれの項目が何を指しているのかが分かるとテニスを見る愉しさが増します。一つ一つ見ていきましょう。
テニススタッツのそれぞれの項目を解説します
ACES
エース、日本ではサービスエースです、サービスでレシーバー側がラケットで触ることが出来ずにサーバー側がポイントを獲得するもので、サービス側のポイントになります。
2023ウィンブルドン決勝では、アルカラス9本、ジョコビッチ2本でした
勝者アルカラスの方がサービスエースのポイントでリードしています。アルカラスが決勝を制した理由の一つかもしれません
DOUBLE FAULTS
サービスを2回失敗すると、レシーバー側のポイントとなります。アルカラス7本、ジョコビッチ3本でした。
1ST SERVE IN
ファーストサービス(1本目のサービス)の入った確率(サービスボックスに正しく入った割合)と回数
アルカラスは150回ファーストサービスを打って、94回成功、成功率63%
ジョコビッチは184回ファーストサービスを打って、118回成功、成功率64%
ファーストサービスを打つ回数は、ジョコビッチが断然多いのは、デュースゲームが多いと云うことを表しています。アルカラスの方が優勢であったと思われます。
1ST SERVE POINTS WON
ファーストサービス(1本目のサービス)でサービス側のポイントになったポイント数と割合
ファーストサービスからのラリーでもポイントを取った場合でもカウントされます
アルカラス66/94(70%)は、ファーストサービス94回中、ポイントを取ったのが66回
2ND SERVE POINTS WON
セカンドサービス(2本目のサービス)が入ったポイントで、対象の選手のポイントになった割合
アルカラスは28/56(50%)セカンドサービス56回中ポイント取ったのは28回 成功率50%
NET POINTS WON
ネットに出た回数とその時にポイントを取った回数と割合
アルカラスは28/46(61%)ネットにでた回数が56回中ポイント取ったのは28回 成功率61%
BREAK POINTS WON
ブレークポイントを取った際に、ポイントを取ってゲームをブレークした回数と割合
アルカラス5/19(26%) プレークポイント19回中のうち5回ブレークを成功
RECEIVING POINTS WON
レシーブ側でポイントを取った回数と割合
アルカラス 74/184(40%)レシーブ184回中、74回ポイント取ること成功
WINNERS
相手がラケットで触ることが出来ずにポイントを取った回数 決定打と言っても良いでしょう。
アルカラスは66回 ジョコビッチは32回 ここでもアルカラスが上回っています。
UNFORCED ERRORS
自分から犯したミスのことで、イージーミスなどが入ります アルカラス45回 ジョコビッチ 40回
TOTAL POINTS WON
試合中のすべてのポイントのうちで対象となった選手が取ったポイント数
アルカラス168ポイント ジョコビッチ166ポイント と均衡しています。
DISTANCE COVERED
試合中に走った総距離 アルカラス6606.5M ジョコビッチ6195.2Mと差がついています。
テニススタッツを楽しむには
それぞれの項目がどんなプレーを表しているのかを想像できると、よりテニスの試合を愉しく見ることが出来ます。テレビ中継ではセットとセットの合間に映されることが多く、あっという間に消えてしまうことも少なくありません。
スマホで写真に撮っておくと、ゆっくり見直すことができるのでおすすめです。
試合を見ながらスマホのスタッツで「やっぱり、ファーストサービスの確率が上がると有利な展開になるな」など選手の戦術も分かります。
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