男子テニス界で最強リターナーは誰なのか?
かつて世界最高のリターナーと称されたアンドレ・アガシ(USA)は、そのリターンゲームで圧倒的な強さを発揮し、世界№1に登りつめました。サービスゲームが圧倒的に有利なプロの世界で勝利する為には、リターンゲームでのブレークが必須です。今回は、各種スタッツから真のリターンゲームの強さを算出し、現役最強リターナーランキングTOP10【2016年版】を発表します。
男子テニス リターン最強選手のランキング算出ロジック
2016年シーズン52週間のリターンゲームの各種スタッツを元に、ATP Leaderboadが総合評価をつけています。
- 対1STサーブのリターンポイント奪取率
- 対2NDサーブのリターンポイント奪取率
- リターンゲーム奪取率
- ブレークポイント奪取率
【結果解説】ナダル、ジョコビッチ、マレー、錦織などアグレッシブベースライナー
1位ラファエル・ナダル(SPA)、2位アンディ・マレー(GBR)、3位ノバク・ジョコビッチ(SRB)と世界№1に登りつめたストローカーがTOPを独占しています。1位に輝いたナダルはリターンゲーム奪取率が一人だけ40%台に達しています。(※ナダルは今季試合数が他選手よりは少ないので一概には比較できません)また、8位には錦織圭(JPN)がランクインしており、そのリターンゲームでの強さが数値的にも証明されています。
前出のサービスゲームの強さランキングTOP10では、世界ランク10~20位台の選手が目立つのに対し、リターンランキングでは世界TOPの選手が多くランクインしています。それだけ、現代テニスのトレンドはサーブ&ボレーではなく、ベースライン際で勝負するアグレッシブベースライナーなのです。相手の強烈なサーブを、オープンコートへ鋭いリターンで返し、優位な展開を作っていく力が必須能力と言えます。
リターン最強選手TOP10 | リターン総合評価 | 対1STサーブ リターンポイント奪取率 | 対2NDサーブ リターンポイント奪取率 | リターンゲーム奪取率 | ブレークポイント奪取率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ラファエル・ナダル/Rafael Nadal | 177.8 | 35.5% | 56.1% | 40.8% | 45.5% |
2 | アンディ・マレー/Andy Murray | 172.2 | 33.8% | 56.4% | 36.7% | 45.3% |
3 | ノバク・ジョコビッチ/Novak Djokovic | 171.2 | 34.7% | 58.5% | 34.5% | 43.5% |
4 | ディエゴ・シュワルツマン/Diego Schwartzman | 161.5 | 32.2% | 53.2% | 29.6% | 46.6% |
5 | ダビド・ゴフィン/David Goffin | 160.9 | 31.9% | 54.5% | 31.0% | 43.4% |
6 | ガエル・モンフィス/Gael Monfils | 159.6 | 31.6% | 51.8% | 30.5% | 45.8% |
7 | ファビオ・フォニーニ/Fabio Fognini | 159.1 | 30.0% | 52.6% | 31.1% | 45.4% |
8 | 錦織圭/Kei Nishikori | 158.0 | 30.6% | 54.3% | 30.2% | 43.0% |
9 | リシャール・ガスケ/Richard Gasquet | 157.4 | 32.1% | 52.4% | 29.2% | 43.6% |
10 | ジル・シモン/Gilles Simon | 156.1 | 31.6% | 52.2% | 28.7% | 43.7% |
参照元:ATP Stats Leaderboards SERVE LEADERS
【補足】その他のTOP選手のランキング
- 11. ダビド・フェレール
- 19 J・M・デル・ポトロ
- 22 ロジャー・フェデラー
- 27 ドミニク・ティエム
- 31 スタン・ワウリンカ
- 42 マリン・チリッチ
- 58 ミロシュ・ラオニッチ
- 60 J・W・ツオンガ
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