「盛田正明テニスファンド」奨学生契約の内容大公開

錦織圭、西岡良仁、望月慎太郎らを輩出した盛田テニスファンド(MMTF)。

日本テニス協会の会長も務めた盛田正明氏が、世界のトップ選手を育てるため、私財を投じて設立した基金です。

今回はこの盛田ファンドに選ばれた選手の契約内容を紹介します。

 

契約その1. 毎年の契約更新があり

盛田ファンドを通じて活躍する3選手。望月選手はまだIMG在籍中。

5年間に渡って契約更新し続け、プロになれたのは錦織、西岡両選手のみ

そして、奨学選手となって出かける前に、選手の年齢にもよりますが、翌年5月末までに達成すべき、とても厳しい目標が夫々の選手に出されます。そして、その目標を5月末までにクリアすれば翌年の奨学選手として、一年間の延長が認められますが、出来なければ帰国となります。

例えば錦織圭選手と西岡良仁選手は、その目標を5年間クリアし続け、晴れてプロとなりました。また、ジュニアNo.1の望月選手は、これまで3回クリアを継続しています。

 

18歳でプロになるまで留学を達成したのは錦織圭が初めてでした」-盛田正明

IMGアカデミーは所属し続けるだけでも大変な所。プロになるまで所属できたのは、錦織圭と西岡だけ」-盛田正明

我々の基準は錦織に続く選手を作ろうというもの」-盛田正明

ずっとIMGでやりたいと思っているので、毎年クリアするためのプレッシャーはありますけど、クリアしたあとも油断しないで、いつもベストを尽くしてできるだけ多く勝ちたいと思っています」-望月慎太郎(2019全英OPジュニア)

【関連】創設者盛田会長の熱い想い「盛田テニスファンド」設立秘話。錦織 西岡…全ての始まり

 

契約その2. 奨学金は航空券から学費まで手厚い

1名あたり年間800万から1,000万円の支援(現物支給)

選手がファンドから支給される奨学金は、年1回のIMGアカデミーと成田空港間の往復チケット、IMG アカデミーの滞在費用(トレーニング、宿泊)、IMGアカデミーが決めた遠征費用、近くの学校に通う学費、また日本の通信教育を受ける場合はその費用です。

そして全ての費用は直接MMTFから夫々先方の部門に支払われるので、本人に対しての金銭の授与は一切無し

因みに、IMGアカデミーの授業料は年間3万6315ドル(約327万円)、敷地内の寮に住むなら4万9885ドル(約449万円)。このほか学校代もいる(高校の場合、1万7035ドル=約153万円)。少なく見積もって、日本円にして総額約600万円以上。一説には年間800万から1,000万円と言われています。

 

契約その3. 金銭授与が判明した場合、奨学金打ち切り

用具提供は自由だが、金銭の直接受給は禁止

また、ラケットや靴など、テニス用品の支給をスポンサー企業から受けるのは自由ですが、若し他のスポンサーなりから選手自身への金銭の支給が判明した場合には、ファンドの奨学選手は即中止となります。

 

契約その4. 奨学金の返済義務は無し!

ATPランキング100位以内の選手は賞金の10%返還する

奨学選手は将来とも奨学金の返済義務は一切有りませんが、若し選手が世界のランキングの100位以内に入った場合には、年間の獲得賞金の10%をファンドに5年間還元し、後輩の奨学金に充てることになっています。つまり、錦織選手や西岡選手は自身のツアー獲得賞金から還元しています。

 

錦織選手への支援額は公表できませんが、2008年から昨年(2013年)までの5年間、獲得賞金の1割を還元していただきました。すでに返済は終了しています」-MMTF

 

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【MMTFの関連記事】

盛田ファンドについての選考プロセスや設立秘話については、以下の記事をご覧下さい。

  1. 「盛田正明テニスファンド」知られざる5つの選考プロセス
  2. 「盛田正明テニスファンド」設立秘話。錦織 西岡…全ての始まり

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