世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)がアラブ首長国連邦・ドバイで開催されているATP500シリーズの「ドバイ・デューティフリー・テニス選手権」を棄権したことが発表されました。棄権や怪我が非常に少ない、心身ともに安定した選手なので非常に珍しいですね。
ジョコビッチが棄権
ドバイ選手権のシングルス準々決勝でフェリシアノ・ロペス(スペイン)との対戦中に棄権しました。ジョコビッチから1-2の場面でトレーナーを要求。一度はプレーは再開したものの、第1セットを3-6で落とすとそのまま棄権した。理由は…?
2010年末にグルテンアレルギーが発覚して、食生活を変えてから殆ど棄権なく万全の体調管理で試合に出場してきたジョコビッチが棄権することは大変珍しいです。2010年以前のジョコビッチは大会の後半戦にさしかかると棄権する場面も多かったですが、特にここ2年間はフィジカル&メルタル共にもキャリアハイシーズンを迎えていた分、ちょっと残念ですね。
棄権の理由は「両目の感染症」?
気になる理由は両目の感染症のようです。この棄権負けで、ジョコビッチが2015年の全豪オープン以来続けていた連続での決勝進出記録は17大会で終わってしまいましたが、今後長いツアーで勝ち続けるための戦略的棄権でしょう。実は、あと1大会で決勝に進出してれば、オープン化以降では1981年~82年にかけてイワン・レンドルの18大会連続と並ぶところだったようです。
来週のデビスカップは出場予定だそうなので、重い病気ではなく一時的なものだったと考えて良さそうです。ファンは安心ですね。
ドバイテニス選手権
アラブ首長国連邦・ドバイのドバイテニス競技場で毎年2月から3月にかけて行われるテニストーナメント。別名で「ドバイデューティーフリー・テニス選手権」とも呼ばれている。男子はATP500シリーズに該当します。サーフェスは屋外ハードコートです。
このドバイ選手権は近年は、ロジャー・フェデラーかノバク・ジョコビッチの独壇場となっている大会です。フェデラーは2002年から合計7回優勝しています。そのうち、2014年、2015年とここ2年間連続で連続優勝しており今大会も優勝が期待されましたが、2月3日に「膝の手術」を受けて1ケ月休養しており出場していません。
一方のジョコビッチは、2009年から3年連続で優勝、そして2013年も優勝し合計4回この大会を制しています。
この2016年ドバイ選手権の結果やいかに?
ジョコビッチに棄権とは言え、初めて勝利しフェリシアーノ・ロペスは準決勝でマルコス・バグダティスに敗退しました。決勝戦は、スタン・ワウリンカとバグダディスです。
ジョコビッチのコメント
「僕としてはできるだけ早く、この先の2日間でこの目の病気を治すことが大事」
「この次にはたくさんの大事なイベントが待っているから。来週のホームで開催されるデビスカップ(デ杯)はもちろん、インディアンウェルズ、マイアミ、そしてもちろんクレーコート・シーズンも続いていくからね」。
まとめ
来週はデビスカップでセルビアとカザフスタンとのワールドグループ(WG)1回戦です。ジョコビッチもエントリーしています。