男子テニス界を支配するBig2、ノバク・ジョコビッチとアンディー・マレーの頂上決戦。
四大大会やマスターズのタイトルをかけた2人の対決が続いています。一方で、かつての頂上決戦といえば、ロジャー・フェデラーとラファエル・ナダル。2人は9年もの間テニス界を完全支配しており、世界中のテニスファンが2人のライバル対決を楽しみに観戦しました。
では、現在の”ジョコビッチVSマレー”の頂上決戦をファンはどう思っているのでしょう?残念ながら、2人の試合は”つまらない” “退屈な王者の戦い”、といった声が多くあがっています。
(ジョコビッチとマレーの対戦)見ててクッソつまらん
逆にフェデラーが人気ある理由もわかったわ気がするわ…
ジョコビッチVSマレーを、別にどうでもいいのに、早く終わることを期待して観てて、結局時間すぎるやーつ…
今回は、ジョコビッチとマレーの試合を退屈だと感じる5つの理由を紹介します。
🎾本記事のサマリー
#その1. ロジャー・フェデラーのテニスが最高すぎた?

エレガントなプレーは観る者を魅了し、魔法のようなエキサイティングな展開で世界を驚かせてきたフェデラーのテニス。
長きに渡るテニスの歴史において、”史上最高の選手“と評され、”最もファンに愛さた選手“がスイスのロジャー・フェデラーです。キャリアの初期は抜群のポテンシャルを感じさせたものの、精神をコントロールできず、気性を荒げ自滅する事も多い選手でした。
その後、人生の師匠の死をきっかけに進化を遂げたフェデラーは、2003年から今日に至るまでの13年間で殆どすべての主要タイトルを総ナメにし、4大大会に至っては史上最多の17回を誇ります。流れるような美しいフォーム、攻撃力抜群の強烈なフォアハンド、誰も真似できない魔法のようなスーパーショットの連続…フェデラーのエレガントでエキサイティングなテニスは、プロアマを問わずすべてのテニスファンの目標であり憧れなのです。
また、コート内外でのスポーツマンシップやチャリティー活動など、その人間性がフェデラー自身をテニス史上類を見ないほどのスーパースターへとのし上げ、今や競技の枠を超えて世界中の人々に愛される存在です。
間違いなく”近代テニスの最高傑作“と呼ぶに相応しい選手です。
#その2. 最強のライバル、ラファエル・ナダルの存在

常に互いを尊敬し高めあってきた結果、テニスのレベル自体を引き上げてきた2人の美しきライバル関係。
全盛期を謳歌するフェデラーの前に彗星のごとく突如現れたライバルが、スペインのラファエル・ナダルでした。2004年のデビューから1年たらずで、マスターズを制しTOP10に上り詰め、全仏を制しフェデラーを脅かす存在として世の中に認められました。
それから、ナダルは着実に力をつけ、クレーだけではなく、ハードや芝でもフェデラーに競り勝つまでに成長。2008年のウィンブルドン決勝、5時間の死闘を繰り広げナダルが悲願の全英タイトルを飾った試合はファンの脳裏に焼き付いて離れることはないでしょう。
プレースタイルもキャラクターも対極的な2人でしたが、常にお互いを尊重しあい、スポーツマンシップ溢れる素晴らしい試合を演じ続けた関係性は、”美しきライバル関係“まで称されたほどです。かつてのサンプラスVSアガシの関係は常にいがみ合っていました。
これほどにまで”絵になるライバル関係”ありません。
#その3. ジョコビッチとマレーのプレースタイルが似ている

両選手ともにストロークに弱点が無く、粘り強いプレーが持ち味。
ジョコビッチとマレーはともに、右利きのアグレッシブベースライナーです。双方ともにベースラインに陣取り、ストロークで試合を組み立てて、カウンターで攻めるのが基本戦術です。その他、サーブ、ボレー、フォアハンドと同じレベルで強打できる世界最高峰の両手バックハンドなど完成度が高い選手です。
ただし、この素晴らしい2人の選手の試合は、プレースタイルが似ているからこそ、観ていて退屈な部分があるのかもしれません。フェデラーVSナダルのような対極的なプレーの激突の方が、魅了されるファンは多いのかもしれません。
#その4. 2人との試合はディフェンシブで展開が長い

マレーもジョコビッチも守備に秀でており、守備力をベースに今の攻撃的テニスに発展させてきた背景がある。
元々守備的選手だったことから、ベースラインで守りのストロークから組み立てていくジョコビッチVSマレーの試合は、1ポイントを取るための”ラリーが長い“傾向にあります。ディフェンシブな2人の試合は、フェデラー(時折、錦織圭も)が魅せる誰も想像できないような”ワンダフルな展開“は少ないのも事実です。
#その5. 圧倒的なスター性の差

全盛期を過ぎて尚、圧倒的人気を誇るフェデラーとナダル。現世界TOP2のジョコビッチとマレーも叶わない絶対的スターの壁がある。
フェデラー、ナダル、ジョコビッチ、マレーらのTOPランカーは合わせて”Big4“と呼ばれています。中でも、マレーを除く3人は実績や実力は拮抗していますが、その人気には開きがあります。
試合会場の雰囲気から分かる通り、フェデラーはスイスを母国としながらも、全豪、全仏、全英、全米そして世界中どの国、どのサーフェスでも絶大な人気を誇ります。現在、圧倒的な強さでツアーを支配するジョコビッチを相手にした4大大会決勝戦ですら、”フェデラーはヒーローに、ジョコビッチはヴィランといった善悪の構図“が自然と出来上がってしまうほど。
2015年のスポンサー収入の金額でもフェデラーが断トツの69億、だいぶ開いてジョコビッチが37億、ナダルが31億、マレーが19億と続いています。その他、華やでインパクトが強いルックスのフェデラー、ナダルに比べると、ジョコビッチとマレーはやや”地味な印象“を受けてしまいます。
まとめ
ジョコビッチもマレーもテニス史に名を残す素晴らしい選手である事は明白で、ジョコビッチにいたっては史上最多のグランドスラムタイトル数を狙える偉大な選手です。しかし、フェデラーやナダルの輝きが強すぎて、この2名は本来あるべき評価を受けれていないのかもしれません。
これが所謂”フェデラーショック“なのです。
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