テニス選手のウェアブランドと言えば、ナイキ(NIKE)、アディダス(ADIDAS)の両巨頭が重思い浮かぶことでしょう。
しかし、最近はユニクロ(UNIQLO)、H&M、NEW BALANCE、UNDER ARMER、HIDROGENなどのカジュアルアパレル、ファッションアパレルのブランドロゴをコート上で目にすることが多くなってきました。
1. ファストファッション(UNIQLOやH&M)が台頭
5-1. テニス界の世界的名門スポンサー
近年までテニスのビッグトーナメント目にする選手のウェアについてるロゴは、有名ブランドばかりでした。
- ナイキ(NIKE):ロジャー・フェデラー、ラファエル・ナダル、マリア・シャラポワ・セリーナ・ウィリアム…etc
- アディダス(ADIDAS):アンディー・マレー、キャロライン・ウォズニアッキ・ジョー・W・ツォンガ…etc
- ロット(Lotto):ダビド・フェレール、アグニエシュカ・ラドワンスカ…etc
NIKE
5-2. 台頭するアパレル系スポンサー
しかし、最近はファストファッションなどのカジュアルウェアを展開するアパレルブランドが新しい世代の選手とスポンサー契約を交わしています。
- ユニクロ(Uniqlo):ノバク・ジョコビッチ、錦織圭、国枝慎吾
- H&M:トーマス・ベルディヒ
ULIQLO
H&M
ユニクロがジョコビッチとスポンサー契約を開始したわずか6ケ月後、H&M社はトーマス・ベルディヒ(チェコ)と契約を開始しました。
NEW BALANCE
H&Mの契約発表から間もなくして、NEW BALANCE社はミロシュ・ラオニッチ(カナダ)と年間1億円のスポンサー契約を締結しました。
UnderArmour
アメリカのTシャツメーカーのアンダーアーマー社は、スローン・スティーブンス(アメリカ)と4年間の契約を開始しました。
アパレルブランドがテニス選手と契約する理由
1. バーゲンSALE(選考投資)
アンディ・マレーのアンダーアーマーの契約を除けば、アパレルブランドのスポンサー契約は特に若手の有望選手のケースが殆どです。かつてのユニクロが無名時代から錦織圭と契約したように、新たなスター誕生による自社ブランド宣伝を目的としています。
2. ナイキ、アディダスの牙城を崩す
テニス界と繋がりを持つスポーツ用品やアパレルメーカーは沢山あります。ラルフ・ローレンやセルジオ・タッキーニなど四大大会のオフィシャルウェアとしてスポンサーするケースもありますが、多くの企業はキャラクターが確立された人気選手とスポンサー契約をします。その中でもナイキ社、アディダス社の両巨頭は常に一流選手と契約をし、テニス界でも絶対的な地位を築き上げています。
そんな中、カジュアルブランドやファストファッションブランドは、近年市場の大きなテニス界に参入しています。フェデラーやナダルなどの超一流選手は既に長期でビッグブランドと破格の契約料で契約しているので、これから有望な若手選手と契約します。そういった意味では、既に世界トップクラスのアンディー・マレーと契約したアンダー・アーマー社は驚きでした。
3. マーケティング効果
テニスとゴルフと並んで、ワールドワイドで市場規模が大きなスポーツです。テニスは所得が高いひ
また、日本国内のテニス用品の市場だけでも、2014年は、前年比99.8%の554億5,000万円です。2014年後半より錦織圭選手の活躍によって、急速にテニスへの注目度が高まっている。錦織選手の活躍を伝えるメディアが急増し、テニスに関わるメディア露出が増えてきています。そして、冷えきっていた国内のテニスプレー人口やプレー機会の増加がテニス用品需要の拡大につながっています。