ホップマンカップとは、男女混合による国別対抗戦で、国際テニス連盟(ITF)が主催するエキシビション大会です。この大会の開催の由来は、オーストラリアの名選手であり名コーチでもあったハリー・ホップマンにあります。ハリー・ホップマンの人物像と、彼が大会に与えた影響について紹介します。
ホップマンカップの由来 ハリー・ホップマンとは
ハリー・ホップマンは、1906年にオーストラリアのニューサウスウェールズ州で生まれました。彼は若くしてテニスに才能を発揮し、1928年から1939年までオーストラリア代表としてデビスカップに出場しました。彼はダブルスで22勝4敗という驚異的な成績を残し、オーストラリアの4回の優勝に貢献しました彼はシングルスでも優れており、1930年に全豪選手権で準優勝しました。
ハリー・ホップマンのコーチとしての功績
ハリー・ホップマンは、第二次世界大戦後にコーチとしても活躍しました。彼は1949年から1967年までオーストラリア代表のキャプテンを務め、デビスカップで16回の優勝を導きました。彼はロッド・レーバー、ケン・ローズウォール、ジョン・ニューカム、ロイ・エマーソンなどの名選手を育てました。彼は厳しくも情熱的な指導で選手たちを鼓舞し、チームワークや精神力を重視しました。
ハリー・ホップマンとホップマンカップ
ハリー・ホップマンは1985年に79歳で亡くなりましたが、彼の遺志はテニス界に受け継がれました。1989年からパースで開催された男女混合の国別対抗戦は、彼の名前を冠して「ホップマンカップ」と呼ばれるようになりました。この大会はITF(国際テニス連盟)主催のエキシビション大会ですが、世界ランキングや賞金に影響しないことから、選手たちは気楽に楽しみながら戦うことができます。また、男女混合(ミックス)ダブルスという珍しい種目もあります。
ホップマンカップのフォーマット
フォーマットは、男女1名ずつのチームが男女シングルス+ミックスダブルスの3種目(3セットマッチ、最終セットは10ポイントマッチタイブレーク)で勝敗を決めます。
6チームが2つのグループに分かれてラウンドロビン(総当たり戦)を行い、グループ首位の2チームが優勝を争います。
2023年と24年は6チームで争い、2025年からは8チームの参加が予定されています
ミックスダブルスが設定されていることも見てて面白く思える点でしょう。
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