テニスはいつからテニスなんでしょうか?、テニスは世界中でたくさんの人がプレーを楽しんだり、プロの選手がしのぎを削る戦いを世界中で繰り広げたり、ポピュラーなスポーツとして知られていますが、その歴史について簡単にまとめてみましょう。
テニス歴史 はイギリスから?
テニス歴史 はイギリスから?と思っていませんか?私もそう思っていました。
テニスの起源はイギリス?って想像してしまいますが、実はイギリスが発祥の地というわけではありません。なぜ私も、イギリスから始まったと思ってしまっているのでしょうか?
グリーンの芝生の上で、白いウェアを着用した選手が戦う伝統あるウィンブルドン選手権、長い歴史ある大会ですよね。全英オープン・ウィンブルドン選手権がイギリスで最初に開かれたのは、1877年でした。
そんなことから、私もそうでしたが、テニスの起源はイギリスと思ってしまうのです。
テニス歴史 簡単に調べてみました
球技の起源は紀元前まで遡り、エジプトでは宗教的な行為として似た競技が行われていました。
フランスで16世紀以降に定着し、「jeu de paume」(ジュ・デェ・ポーム)と呼ばれていました。
フランスで盛んになった理由は、イスラム教徒が行っていた球技にキリスト教の僧侶が興味を持ち模倣したためと言われています。
ヨーロッパの歴史には、イスラム教の影響がたくさん有るなかのひとつでは無いかと、私は考えています。
さて、現代のテニスの起源は、フランスの「jeu de paume」(ジュ・デェ・ポウム)にさかのぼります。そして、テニスの名称はフランス宮廷でサーバーが「トゥネス」、フランス語で「(ボールを落とさずに)取ってみろ」由来し、18世紀から19世紀にヨーロッパの貴族の間で流行しました。
現代の形のテニスは、1873年に英国🇬🇧ウィングフィールドが考案した「スフェリスティキ」を起源とし、これは、二人がネットを挟んでラケットで球を打ち合うという形でした。
テニスはイギリスではなくフランスがその原型の起源とされています。
とは言うものの、イギリスでローンテニスという単語が発明されたことから、イギリス起源というのも的外れでもないでしょう。
「ローンテニス」がイギリスで発明された理由は「スフェリスティキ」が、イギリス人にとって発音しにくかったからなんだって!!
4大大会の歴史は
テニス発明の5年後、1877年にはイギリスでウィンブルドン選手権が開催されました。
アメリカでは1881年に全米テニス協会が設立され、全米オープンの前身が始まりました。
フランスでは、1891年 – フランス選手権(Championnat de France)として創設されました。
1877年から1891年の14年間で四大大会の内の3つの大会が始まっています。14年という短い間で大西洋を挟んで同時期にテニスの選手権試合が始まっていることがわかります。
オーストラリアでは1905年 – オーストラリアとニュージーランドの共同大会である「オーストラレージアン・テニス選手権」(Australasian Tennis Championship)として創設されました。
現在、世界中で歴史ある大会、四大大会は1800年代の後半から始まり、1905年オーストラリアで始まって、完成しました。
これは、この時期に、テニスが世界に爆発的に普及していった事をあらわしています。それぞれの大会の歴史は古く、四大大会に優勝することはもちろんのこと、出場することも世界のテニス選手の目標となっています。
オリンピック テニスいつから、歴史は?
オリンピックのテニスの歴史は古く、1896年の第1回近代オリンピックにおいて実施された「9種目」のひとつであり、9種目の中では唯一の球技として実施されています。
テニスは19世紀後半からイギリスやアメリカで四大大会とよばれる選手権大会が実施されてきました。実は、同時期にオリンピックでもテニスが実施されています。
でも、今と違って一時期アマチュア選手しか参加できなかったんですよ!
プロ選手が参加できなかったなんて、なんか不公平だし強い選手が
参加できないなんておもしろくないわ
1920年代後半に入ると、テニス界は「アマチュア」と「プロフェッショナル」との二極分化が始まった。国際オリンピック委員会(IOC)はこれを理由に、テニス競技を1928年アムステルダム五輪以降のオリンピックから除外した。
1980年にIOC会長に就任したフアン・アントニオ・サマランチは、オリンピック改革として「アマチュア憲章の放棄」と「プロフェッショナルの解禁」を掲げた。これによって、1980年代から複数の競技でプロフェッショナルの参加が認められるようになった。テニスも例外ではなく、1988年ソウルオリンピックからトッププレーヤーが参加できるトーナメントとして復活を果たした。
引用:wikipedia./オリンピックのテニス競技
プロとアマチュアについて、現在からは、想像が付きませんが、当時は厳格に分けて考えられていました。スポーツはアマチュアであるべき、と言ったアマチュアリズムが主張されていたのです。
今では、テニスを始め、多くのスポーツでプロとアマチュアの差は無くなって来ています。
オープン化という波により、オリンピックでのテニス競技も一時はオリンピックから離れる事になったのです。
オープン化について詳しくは
テニス歴史 日本の場合は?
日本にテニスが入ってきたのは、明治の初め頃と言われています。誰が最初に日本にテニスを紹介したかは定かではありませんが、
ローンテニスが日本に伝わり、明治17年にはゴムのボールを使用した軟式テニスが生まれています。(引用:ソフトテニス連盟)
軟式庭球が日本独自に発達し、1910年代から20年代の活躍した、下記の選手も軟式テニスを経て4大大会で好成績を残し、日本の黄金時代と言われています。
熊谷一弥 ベスト4 1918年全米
清水善造 ベスト4 1920年全英
ベスト8 1918年全米
佐藤次郎 ベスト4 1931年全仏
ベスト4 1932年全豪
ベスト4 1932年全英
ベスト8 1933年全仏
ベスト4 1933年全英
しかし、4大大会での好成績は、日中戦争から太平洋戦争を経て、維持できなくなってしまいました。
戦争後は、1955年全米選手権男子ダブルスにおいて宮城淳さん、加茂公成さんのペアが優勝など徐々に成績を回復していったのでした。
その後、1970年代に神和住純さん、1995年(平成7年)には松岡修造さんが活躍するも、往年の成績にはなかなか近づくことはありませんでした。
2000年代に入り、みなさんご存じの錦織圭選手が活躍します。
2014年全米オープンでの準優勝、2016、2018年全米ベスト4などの好成績で日本中を沸かせました。
2010年代の錦織選手の活躍を見て、テニスを始めたジュニアの選手が2020年代にはシニアへ上がって活躍し始めています。今後もたくさんの日本人選手が出てくるのを期待しましょう。
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