長年スイス第二の男として、スイスのスター選手ロジャー・フェデラーの影に隠れてきたスタン・ワウリンカ。
2013年の全米オープンベスト4入り、ATPツアーファイナルベスト4など大きく飛躍。翌14年には全豪オープンとモンテカルロマスターズで優勝、15年には全仏オープン優勝とBig4に続くTOP5選手として活躍しています。
その飛躍に伴い獲得賞金とスポンサー収入は大きく向上し、現在の総年収はテニス界で第9位です。2016年現在は、スイス企業を始めとした11社の世界的企業とスポンサー契約を結んでいます。
🎾本記事のサマリー
ワウリンカのスポンサー収入(金額)
2015年のスポンサー収入は約8億円(750万ドル)
2015年のワウリンカの総収入は1110万ドルで、テニス界では錦織圭、キャロライン・ウォズニアッキに次ぐ第9位でした。もっと詳しく「2015年の世界アスリートスポンサー収入ランキング」を参考にして下さい。
総収入額:1110万ドル
賞金総額:360万ドル
スポンサー契約料:750万ドル
世界ランクの割にはやや少ないスポンサー金額
ワウリンカより常に1つ下の世界ランキングの日本の錦織圭の、スポンサー収入は18億円 (2015年)です。4大大会で2勝しているワウリンカの方が実力は上なのですが、スポンサーからの評価は選手のブランドイメージに加えて、今後の成長期待値、影響力のある市場性なども含めて算出されます。また、ワウリンカの場合、同国スイスにはスポンサー収入69億円で世界№1のロジャー・フェデラーがいることも一つの要因でしょう。
【関連】歴代11位。ワウリンカの生涯獲得賞金(年収+スポンサー)
1. YONEX(ヨネックス)
企業名:ヨネックス
業種:スポーツ用品(バドミントン51%, テニス15%)
本拠地:日本
スポンサーパート:ウェア, バッグなどギア全般
スポンサー金額:20億円(4年)
契約内容:2012年1月より(当時世界ランク23位)から、ラケットやシューズに加えて、ウエアやバッグ、アクセサリーにいたるまでの使用契約となり、2012年ツアーより全身ヨネックスのサポートを受けています。続く2014年8月には、4年20億円の大型契約で契約更新となりました。
メモ:ヨネックスは看板選手だった石川遼との契約が2012年末で切れたことで、3本目の柱であるゴルフ用品(売上構成比3%)が低迷ぎみとなっている中、年々売上高を伸ばしているテニス部門は、ヨネックスの準主力部門として存在感を増しています。ワウリンカ以外にも、アナ・イバノビッチ、アンジェリク・ケルバー、ニック・キリオス、日比野菜緒、クルム伊達公子、レイトン・ヒューイットなどがTEAM YONEXに名を連ねています。
2. SUBARU(スバル)
企業名:スバル(富士重工業)
業種:自動車
本拠地:日本
スポンサーパート:車
スポンサー金額:ー
契約内容:2014年2月より契約を開始。
メモ:スバルとの契約以前はAudi(アウディ)と契約。
3. evian(エビアン)
企業名:エビアン
業種:飲料水
本拠地:フランス
スポンサーパート:
スポンサー金額:NA
契約内容:2013年よりスイス限定のスポンサー契約を結んでいましたが、2015年12月よりグローバルスポンサーシップをスタートしました。
メモ:evianはマリア・シャラポワとのスポンサー契約の他、ウィンブルドン、全仏オープンのオフィシャルパートナーとなっています。
4. AUDEMARS PIGUET(オーデマピゲ)
企業名:オーデマ・ピゲ
業種:高級時計
本拠地:スイス
スポンサーパート:時計
契約内容:実は、ワウリンカ自身がオーデマピケのファンでスポンサー契約する以前から試合中でも着用。そんなワウリンカの愛が伝わって、アンバサダー契約に至った。2015年の全仏オープンでは、男子はワウリンカ、女子はセリーナとオーデマピケを着用した選手が優勝を飾り話題に。2016年の全仏オープンでは、セリーナと共にスポーツモデルのAP Royal Oak Offshoreを着用していました。

Royal Oak Offshore Diver Chronograph
メモ:世界的にはミハエル・シューマッハがアンバサダーとして有名。テニス界ではセリーナ・ウィリアムズをアンバサダーに迎えています。男子では以前はジョコビッチが契約していました。世界各国の現地法人にアンバサダー認定を任せているため、 ローカルスターの個人モデルが豊富に存在しており、日本は格闘家の魔娑斗が有名です。
5. RAY JUST ENEGY(レイジャストエナジー)
企業名:Ray Just Energy
業種:エナジードリンク
本拠地:スイス
スポンサーパート:ー
スポンサー金額:不明
契約内容:2014年7月よりアンバサダーとして契約開始。
6. BCV
企業名:BCV
業種:スイスで五番目に巨大な金融機関
本拠地:スイス
スポンサーパート:
スポンサー金額:不明
契約内容:2009年よりローカルアンバサダーとして契約開始。
7. FROMM
企業名:FROMM
業種:パッケージングシステム
本拠地:スイス
スポンサーパート:
スポンサー金額:不明
契約内容:不明
8. VISILAB
企業名:VISILAB
業種:アイウェア
本拠地:フランス
スポンサーパート:
スポンサー金額:不明
契約内容:
9. SWISS EDUCATION GROUP
企業名:スイスエデュケーショングループ
業種:ホスピタリティ専門の教育研修
本拠地:スイス
スポンサーパート:
スポンサー金額:不明
契約内容:2013年11月よりスポンサード契約をスタート。
“ファイティングスピリット、我慢強さ、リスペクト、謙虚さ、は私のキャリアの中で常に大切にしてきた信念です。私はスイスエデュケーショングループにそれらを再発見しました。”-ワウリンカ
10. D.HEDRAL
業名:D.HEDRAL
業種:男性用アンダーウェア
本拠地:イタリア
スポンサーパート:
スポンサー金額:不明
契約内容:2015年6月より契約開始。ワウリンカのコート上、オフコートの存在がD.HEDRAL社のコア・バリューと合致しており、よりクリエイティブなコラボレーションが可能だとして契約に至りました。
I’m very excited about this partnership. D.Hedral is an exciting, fresh and dynamic brand which I’m eager to creatively start working with. I’m looking forward to doing something different with a sponsor that is so innovative as D.Hedral are.” Wawrinka
11. TGV Lyria
業名:TGV Lyria
業種:鉄道旅客(Lyriaはフランスとスイスを結ぶTGVで使われているブランド)
本拠地:フランス
スポンサーパート:
スポンサー金額:不明
契約内容:2016年1月より契約開始。スイスとフランスを結ぶTGVは、スイス出身のスター選手ワウリンカがフランスとの架け橋として相応しいとしてスポンサードを開始。TGVは全仏オープンやBNPパリバマスターズなどフランス開催のテニストーナメントのスポンサー企業となっています。
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