サボってんじゃねえよ。ジカ熱は言い訳。リオ五輪”テニス”出場辞退続出の真相。

リオ五輪 テニス 辞退

アンディーマレーの2度目の優勝で幕を閉じたウィンブルドン2016。全英の次は、8月には2つのマスターズ大会、そして10月のグランドスラム全米オープンが控えています。

しかし、今年は4年に1度のオリンピックイヤー。リオデジャネイロオリンピックの開幕まで3週間を切りました。ここにきてテニスプレーヤーの出場辞退表明が相次いでいます。本当にジカ熱ウイルスだけが辞退理由なのでしょうか?

今回は、リオ五輪の出場辞退の真相に切り込んでいきます。

相次ぐTOP選手の出場辞退の4つ理由

理由1:超過密スケジュールで休みがゼロ

マスターズ1000-カナダ−ロジャーズ・カップ

カナダのトロントで開催されるマスターズ1000のロジャーズ・カップ。

プロツアーの夏のスケジュールは超苛酷で、7月25日からトロントでのマスターズ大会(別名ロジャーズ・カップ)が始まり、その決勝が31日です。わずか5日後の8月5日はオリンピックの開会式で、6日に男子シングルスが始まります。見事、決勝まで勝ち進めば14日が最終日となりますが、なんと….その日は次のマスターズのシンシナティ大会(ウェスタン・アンド・サザン・オープン)が開幕します。

このように、2つのマスターズ大会にオリンピックがサンドイッチされている状態なのです。ATPツアーにおける、マスターズ大会は4大大会の次に大切な大会で、優勝ポイントも1000付与される大切な大会だからこそ、この過密スケジュールは選手の脅威なのです。

 

理由2:ATP(WTA)ポイントがゼロ

zu_knowtour_atp

男子のATPツアー。大会のグレード毎に獲得ポイントが異なり、全ての選手は4大大会とマスターズ大会での活躍を大きな目的としています。

国を代表して戦う五輪は誉れ高い栄誉ですが、一方でプロ選手である以上大会でツアーポイントを獲得し、ランキングを維持しなくてはいけません。そんな中、今回のリオオリンピックのポイントは「ゼロ(0)点」なのです。無理に出場して、マスターズ大会に支障をきたす事を問題を考える選手も少なくないのです。

記憶に新しい2012年のロンドン五輪。マレーが104年ぶりにイギリス勢の金メダルを獲得しましたが、メダルだけではなく750ポイントが付与されました。続く、銀メダルには450、銅メダルには340という具合です。前回から一転、獲得ポイントが無いとなると選手のモチベーションがさがるのも無理無いです。

日本代表の錦織圭も「オリンピックは難しいですね。ポイントがないのは正直寂しい。だからといってモチベーションがないわけではなく、違うところにある。」と語っています。

 

理由3.  賞金がゼロ

andy-murray-wimbledon__2016

ウィンブルドン2016で優勝したマレーは3億円の賞金とATP1000ポイントを獲得した。

4大大会ともなれば、出場するだけでも300~500万円の出場賞金が、シングルスで優勝ともなれば個人で3億~4億円の賞金を獲得できます。マスターズ大会でも優勝すれば、8,000万~1億円の優勝賞金があります。

それに引き換え、オリンピックは賞金はゼロです。国によって規定は異なりますが、報奨金と言うカタチで賞金が出る場合もありますが、賞金バブルのツアー大会に比べれば微々たるものです。日本の場合、日本オリンピック委員会(JOC)からは金300万円、銀200万円、銅100万円が、その他各競技団体やスポンサー企業からも報奨金が出ます。

 

理由4:ジカ熱の不安

ジカ熱 テニス リオ五輪 辞退

ジカウイルスに感染すると、稀にギラン・バレー症候群となったり、妊婦が感染すると生まれてくる子どもが小頭症などの障害を持ったりする可能性があることが懸念されています。

中南米を中心にジカ熱の流行が続いています。もしもジカウイルスに感染すれば、いずれ妊娠したとき、生まれてくる子にリスクが及ぶ可能性があります。とは言え、妊娠を計画している女性を除けば、健康的な成人がジカウイルスを恐れる理由は殆ど無いと言われています。

しかし、一方で上記理由1~3のデメリットによる出場回避の世間向けの弁明として、ジカ熱を利用している感も否めないです。「自分はテニスより家族を愛している」という説明は受けが良いですからね。

 

リオ五輪 辞退者リスト

男子

grand-slam-tennis-wimbledon-milos-raonic_3488857

ウィンブルドン2016で準優勝したラオニッチ。五輪での活躍が期待されていただけに残念。 「ジカ熱の不確かな現状を含め、健康へのさまざまな懸念から決断している」とコメント。

男子では世界ランキングトップ30の中で、10人の選手が辞退を発表しています。

  1. ミロシュ・ラオニッチ(カナダ・世界ランク7位)
  2. トマーシュ・ベルディヒ(チェコ・世界ランク8位)
  3. ドミニク・ティエム(オーストリア・世界ランク9位)
  4. リシャール・ガスケ(フランス・世界ランク14位)
  5. ジョン・イズナー(アメリカ・世界ランク16位)
  6. ニック・キリオス(オーストラリア・世界ランク18位)
  7. バーナード・トミック(オーストラリア・世界ランク19位)
  8. フェリシアーノ・ロペス(スペイン・世界ランク21位)
  9. L・プイユ(フランス・世界ランク22位)
  10. サム・クエリー(アメリカ・世界ランク29位)

女子

img162

自己最高2位のハレプ。「医師や家族と相談した結果、特に女性としてリスクが高いと判断した」とコメント。

  1. シモナ・ハレプ(ルーマニア・世界ランク5位)

 

まとめ

それでもBig4のジョコビッチ、フェデラー、ナダル、マレーの4名、そして錦織圭などは出場します。テニスは個人競技ですので、国の威信をかけて戦う機会は少ないです。そんな中、TOP選手達が国の代表としてプレーするにはデビスカップ(国別対抗団体戦)と、オリンピックだけです。

4年に1度のビッグイベントに、スーパースターのBIG4が漏れなく出場し、そしてメダルが期待できる日本の錦織圭を応援できる、この幸せを噛み締めましょう。

 

【オリンピック関連】

「ロンドン五輪からバルセロナ五輪までのテニスの入賞者を振り返ります!」

オリンピック「テニス」歴代優勝者の紹介 リオ五輪前に確認すべし!

リオ五輪 テニス 辞退

シェアしてテニスを盛り上げませんか?

全米オープンはWOWOWで!
今季はフェデラー史上初の邦訳本が2冊登場!ファン待望『FEDEGRAPHICA』が11月3日発売!
Fedegraphica_フェデラー_本 ロジャー・フェデラー伝

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です