「GS優勝に自信」大坂なおみ 次世代の女王の全て【Wiki】

大阪なおみ-2015-WTAファイナル

日本女子テニス界の規格外の超新星。大阪生まれの米国育ち。カリブの血を引くチャーミングな次世代の女王 大坂なおみ

大坂なおみ プロフィール

1997年10月16日生まれ、大阪府大阪市出身。日本人の母親とハイチ系アメリカ人の父親を持ち、3歳の時にニューヨーク、アメリカに移る。現在、フロリダを拠点に活動。好きな音楽はラップ。趣味はゲーム。180センチ、69キロ。姉まりもプロテニス選手。IMG所属。

 

キャリアストーリー

テニスとの出会い

日本生まれの大坂は3歳のころより、大阪市の公営 靭公園コートで1歳上の姉まりと共にテニスを始めました。より良い環境を求めて両親とともに、4歳で米フロリダ州マイアミ近郊のフォートローダーデールへ移住。

私がテニスを始めたのも、姉に負けたくなかっただけ」-大阪

コーチは父親

コーチを務めた父親のレオナルド氏は、テニスの経験が豊富だった訳ではありませんでしたが、バスケットボールやアメリカンフットボールなどのスポーツには精通していました。”良いテニス選手になるには、良いアスリートでなくてはいけない。娘たちには、フットワークやコーディネーション強化を心がけてきた”というのが父親の指導理念でした。

ビーナスとセリーナのウィリアムズ姉妹の父で、自分と同じくテニス経験のないリチャード氏の姉妹の育成手法を参考にしました。そして、大坂は姉妹同様に1度も国際テニス連盟主催の世界ジュニアツアーに出場せず、その間米国内でジュニアと一般の試合を掛け持ちしながら成長。公式戦の場に姿を現したのは、2011年10月。

ジュニアの大会で勝つことが目的ではない。もっとの上のレベルで勝つことが目標」-レオナルド氏(父・コーチ)

ウィリアムズ姉妹の指導法
父親でコーチのリチャード氏は、ジュニアの大会に出ず、いきなりプロ大会から出場し始める理論を提唱し、姉妹は16、17歳当時からプロ大会に参加していましたが、周囲からはクレージーと批判殺到。姉妹の活躍で一理あることは証明されたものの、非常に稀なケース。

2013年:プロ転向

2013年にプロに転向し、ツアー下部大会を転戦。レオナルド氏は大坂がツアーを回り始める前に、全米テニス協会(USTA)にサポートを打診したものの、まとも取り合ってもらえず、ならばと東レ・パンパシフィック・オープンの予選で来日した際に日本テニス協会(JTA)へ打診。

母と共に「日本人としてやっていきたい」と協会へかけ合い、JTAの関係者が品定めにと大坂のプレーを見たところ、協会全員がその才能に惚れ込みにサポートを即決しました。最終ランキングは430位。

2014年:転機 元全米女王を破る大金星

大坂の転機は、プロ転向2年目を迎えた昨年2014年7月。予選を経てWTAツアーデビュー戦となったバンク・オブ・ウェスト・クラシックで、2011年全米オープン女王で世界4位のサマンサ・ストーサー(オーストラリア)を破る大金星をあげました。当時世界ランク406位、16歳の無名プレイヤーが世界に衝撃を与えました。最終ランキングは260位。

2015年:WTA年齢制限をクリアしツアーで経験を積む

BNP Paribas WTA Finalsで優勝

ただし、一足飛びに世界の舞台に躍り出たわけではありません。WTAツアーの年齢制限により17歳までは出場大会数に制限があり、経験を積んで、ランキングを上げるために必要な十分な数の大会に出場できませんでした。18歳の誕生日を迎え、フルでツアーを回れるようになり、経験を積みながらその才能を開花させるための土台を築いていきます。

ようやく18歳になって、出たい数だけ試合に出られるのがうれしい」-大阪

飛躍した要因。たくさん試合ができるから、プレーが安定してきた」-大阪

そして、東レ大会にワイルドカードで初出場。1回戦敗退でしたが、日本のテニスファンに鮮烈な印象を残しました。10月はファン投票で選出されるWTAライジングスター インビテーショナルで優勝。最終ランキングは144位。

WTA ライジングスター インビテーショナル
女子の年間最終戦であるWTA ファイナルのエキシビジョンマッチとして、WTAファン投票で選ばれた4選手が出場する大会。シンガポール開催。

2016:全豪オープン3回戦進出 WTA新人賞受賞

NaomiOsaka-大坂なおみ

初出場の全豪オープンで活躍

全豪オープンでは予選を勝ち上がり、第18シードのエリナ・スビトリナ(ウクライナ)を破り3回戦進出。元世界ナンバーワンのビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)に1-6 1-6で敗退。

2月には自身初となるツアー大会でのベスト8入りを果たします。5月の全仏オープンでも3回戦へ進んだもの、世界ランク6位のシモナ・ハレプと対戦、第1セットを先取するも6-4, 2-6, 3-6で惜敗。

6月のウィンブルドン前に、練習で膝を負傷。約1カ月ツアー離脱。8月全米オープンでは、は第8シードのM・キーズ(アメリカ)に5-7, 6-4, 6-7 (3-7)のフルセットで敗れ、四大大会初のベスト16進出を逃しました。また、全米では女子ツアー歴代8位、日本女子最速に相当するファーストサービス時速201.1kmを記録し話題になりました。

ケガで欠場したウィンブルドンを除き、今季出場した四大大会全てでシードを倒す大物食いを発揮し、そのポテンシャルの高さを改めて証明しました。

9月のワイルドカードで出場した東レパン・パシフィック・オープンでは、自身初のWTAツアー決勝進出。惜しくも準優勝に終わりましたが、日本人としては1995年に優勝した伊達公子以来の21年ぶりに決勝進出を果たしました。10月には、WTA世界ランキング自己最高の40位になり、TOP50の壁を難なく突破。

今期の目覚ましい活躍により、ツアーで最も躍進した選手に与えられる「WTA New comer of the year」を受賞。最終ランキングは48位。

2017:フェドカップ日本代表に

全豪オープンでは、初戦を突破し2回戦に登場するも、第9シードのJ・コンタ(英国)に4-6, 2-6のストレートで敗れ、2年連続の3回戦進出とはなりませんでした。フェドカップ日本代表に初選出され、土居美咲、穂積絵莉、青山修子らと同チームに。

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プレースタイル・強さ

1. ツアー屈指のビッグサーブ

大坂の最大の武器は、180センチの長身から打ち下ろす高速サーブ。平均スピードはファースト150km台、セカンド120km台ですが、最高速度は201.1km。男子の錦織圭の約201kmと同等。しかし一方で、安定感に欠き、セカンドサーブになるとスピードが落ち、コースも甘くなる傾向があります。

トップクラスのリターナーの錦織選手が私のサーブを返せるかなって。結果はエースもあったし、私のサーブはなかなかだと思いまし」-大阪(有明エキシビジョンを振り返って)

四大大会のファーストサーブの平均速度
男子は184.1km/h,女子は158.5km/hと言われています。

2. グランドストローク

グランドストロークの威力も大きな武器。ラリーで守勢に回っても、一発の強打から形勢を逆転できるほどの威力です。また、WTA公式サイトによるとフォアハンドが得意とされていますが、バックハンドのダウンザラインでウィナーを奪ったシーンもしばしば見られます。フットワークが向上し、ショットのバリエーションが増えています。

大阪が強烈なショットを打ち込むたびに、ウェーブのかかったポニーテールが大きく揺れます。その様は女王、セリーナ・ウィリアムズのプレーと重なります。

彼女とは練習したことがあるけど、もう本当にパワフルなの。あの素晴らしい筋肉は現代テニス向きよね」-ガルビニェ・ムグルサ(世界2位 全仏2016優勝)

 

パーソナリティ

naomiosaka-大阪なおみ-2

憧れの選手

憧れはスタイルの似たセリーナ・ウィリムズと、正反対のロジャー・フェデラー。

セリーナと正反対の、冷静で感情の起伏が少ないロジャー・フェデラーも好き」-大阪

ライバル

大坂の姉まりもプロのテニス選手です。幼少よりいつも姉の背中を見て育っており、最大のライバルは姉と公言しています。レオナルド氏の指導の下で2人は毎日練習試合を行い、大坂は12年間姉に負け続けましたが、遂に15歳で初勝利。

一番のライバルはお姉ちゃん」-大阪

キャリアで一番嬉しかったのは、お姉ちゃんに勝った試合」-大阪

大阪まり
1996年生まれ 現在20歳。2012年にプロデビュー。シングルス自己最高459位。現在748位(2016年末)

強気な発言も魅力

日本人離れした強気で自由奔放な発言も人気の理由でしょう。

昔はかなりビッグマウスで周りを挑発するようなことも言ったりしていました。でも、ある時期から自分を疑うようになって、それからは父に『上手いんだから心配するな』と励まされてきました。このレベルまで来たらいい選手ばかり。そこにいる自分も信じるようにしています」-大阪

実は注目されているほうが嬉しいんです。注目に応えようとして一層努力をするので、より結果もついてくると思います。そうゆうプレッシャーは好き」-大阪

目標は世界1位・GS優勝

16歳の頃より一貫して、世界1位とグランドスラム優勝を目標に掲げていることをメディアで公言しています。

「(女子テニス界の中で)誰にでもチャンスはあると見ている。グランドスラムの決勝に勝ち上がってくる選手たちも、トップ10とはかぎらないしね。男子ではトップ5の壁は本当に高いけれど、女子はそんなことはないから」-大阪

(グランドスラムでの可能性について)正直言って全部です。ウィンブルドンには出場したことが無いので、まだ芝での練習はできていませんが、今年は楽しみです。パワー系の選手は芝で結果を残せているし、自分の滑るスライスサーブも一つの武器になると思います」-大阪

(グランドスラム優勝について)錦織選手が先に取るんじゃないですか。でも、はい、自信はあります」-大阪

(キャリアの最終目標は)ランキング1位、フェド杯で活躍して、オリンピックで金メダル、グランドスラム優勝に東レ優勝。とにかく結果を出して、両親や周りをハッピーにしてみんなの誇りになりたいです」-大阪

日本語

4歳で日本を離れたため、日本語は勉強中で流暢には話せません。試合後の記者会見で第1言語の英語で受け答えますが、時に思いついた日本語を、通訳を介さずに自信なさそうに伝えようとするさまは、堂々としたコートでのプレーと対照的で微笑ましいです。

二重国籍問題 “大阪なおみ” 日米争奪戦

2020年開催の東京オリンピックの時、大阪は22歳になります。日本は基本的に二重国籍を認めておらず、二重国籍者は、22歳に達するまでにどちらかの国籍を選択する必要があります。

つまり、東京五輪までにに日本か米国からの国籍の選択を迫られます。かつては大坂サイドからの支援の打診を断ったUSTAが、全豪2016での活躍を受けて姿勢が一変。ここに来て米国女子代表のメアリー・ジョー・フェルナンデス監督らが執拗にオファーをかけています。

大坂の居住地はアメリカであり、英語が第一母国語で、日本語は学習段階という状態なので、どちらの国籍を選択するのか注目が集まっています。

彼女は日本を選んだ。今の日本は選手にとって、一番フレキシビリティーが高い国だと思う。錦織圭選手のように海外を拠点にしてもNTCを利用できるし、ランキングが高くなくても他国よりスポンサーが見つかりやすい。その点、米国はケガなどで少しでも成績が下がるとシビアですからね」-JTA 川廷常務理事

 

女子テニス界の評価

まだ18歳の未完の大器。多くライバルやテニス関係者から将来を嘱望されています。

サーブ力、グラウンドストローク力とも、あそこまでパワーのあるショットが打てる選手は日本にはいなかったと思います。だから、プレーは見応えがありますね。今の女子テニスでは攻撃力は不可欠で、彼女の持ち味を生かせばトップ10も倒せる潜在能力を持っていると思います」-杉山愛

彼女は偉大な選手になるわ。ランキングをものすごい早さで上がってきているしね」-C・ヴォズニアッキ

追い込まれてからの勝負強さ、10代にしては頼もしいなというところが彼女にはあります」-伊達公子

 

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現在4社と契約。2016年の活躍を受けて、年末にはWOWOW、日清食品と連続でスポンサー契約を結びました。錦織圭と同様に日清食品が所属先企業となりました。

大坂なおみのスポンサー企業と契約内容

2017.02.01

 

外部リンク

 

100位の壁も50位の壁も軽々と突破してきた大阪なおみの才能は本物。

和製セリーナ・ウィリアムズが世界1位へたどり着くのは案外、日本の絶対エース錦織圭より早いのかもしれません。

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