全仏4強ならず。錦織圭VSマレー 完全ハイライト【全仏OP2017 準々決勝】

長い迷宮に迷い込んだかのように、もがき苦しむ日本のエース 錦織圭。

再び輝きを取り戻すため臨んだ、世界ランク1位・第1シードの王者アンディ・マレーとの一戦。

残念ながら、錦織圭は6-2、1-6、6-7(0)、1-6でマレーに敗れ自身初のベスト4入りを阻まれ、全仏オープンとしては2015年以来、自己最高タイの8強で敗退しました。

 

過去の対戦成績:

過去の対戦成績は、錦織の2勝8敗ですが、昨年2016年の全米オープンの準々決勝ではフルセットの末、錦織が勝っています。

我々は昨年の全米オープンで対戦したし、5セットマッチで僕は彼に敗けた。だから、その経験から学ぶ必要がある。錦織はリターンが良く、常に手強い相手だ」-A・マレー

錦織・マレーの今季試合結果

 

第1セット

最高のプレーでわずか33分で錦織が奪取

6-2 錦織が安定した精度が高いプレーで先取!

錦織から先に左右へ打ち分けて、マリーを走らせてミスを誘う展開に。第1セットではミスを6本に抑えることができ、上々の形でセットを先取します。勝利への期待が高まります。

すごく落ち着いて、自分がしなきゃいけないことを的確にできた。これ以上ないようなプレーの内容で、結果がついてきた」-錦織

 

第2セット

基本に立ち返り、ボールを正確に深く打ち、リターンをしっかり返すことに集中したマレー

1-6 王者マレーがギアをあげ、錦織はついていけず…

第2セットは、逆に王者マレーがミスを減らし、徐々にギアをあげ本来のテニスを取り戻します。マリーのグランドストロークが深くなり始め、錦織の浅くなった返球を攻撃的に打ってきます。特にマリーは、錦織のセカンドサーブに対しては、ベースラインの内側に入ってステップインしながらリターンを打って、錦織にプレッシャーをかけました。

マリーのプレーのレベルが上がったことに、錦織は耐え切れなくなり、このセットで合計13本のミスを犯しました。サーブの不調も立て直せなかった要因の一つ。

少しあせり出した。最初の自分のゲームを落としてから、ちょっとずつリズムが変わり始めた。もうちょっと落ち着いてプレーできればよかったなという悔いは、特に第2セット目は残ってますね」-錦織

お互いにいい出来ではなかったが、それでも勝てて良かった。第2セットから錦織の第2サーブに対するリターンが良くなり、ラリーの主導権を握らせないようにできた」-A・マレー

 

第3セット

ここ一番のタイブレークで集中力が切れた錦織

6-7(0)タイブレークに持ち込むも粘り切れず…勝負の分かれ目に

第3セット以降、マレーはそれまで50%台だったファーストサーブの成功率を70%台に引き上げてきます。5-6の第12ゲームを錦織がブレークし、タイブレークに持ち込みました。しかし錦織はタイブレークではまさかの一方的な展開で1ポイントも取れず、このセットを6-7で落としました。

フォアハンドの強打がラインを越え、バックの返球がネットにかかる。サーブのリターンを外し、揚げ句はダブルフォルト。第3セットでは合計15本ものミスを犯してしまい、手放した流れは再び戻っては来なかった。

一番やっぱり悔いが残るのはタイブレークですね。第3セットをどうにかして取っていれば、また第4セットを自信もってプレーできたかもしれない。どっちかというと、自分に原因があったかもしれない」-錦織

最初は僕のボールが浅く、圭にベースラインから自由にボールを打たせてしまった。そこで特に作戦を変えたわけではないが、ボールをクリーンに深く打つようにした。恐らく圭は、立ち上がりと同じようにショットを打とうとしただろう。だが僕のショットが深く鋭くなったために、打つ感覚が変わったんじゃないかな」-A・マレー

 

第4セット

andymurray

マレーは世界ナンバー1・第1シードの”意地”を見せた

1-6 マレーが6ゲーム連続で奪い勝利

第4セットは、第1ゲームを錦織が幸先よくブレークするも、マレーに6連続ゲームを奪われ、試合は呆気なく終了。錦織のミスは第4ットで11本のものぼりました。一方のマレーは、全米オープン2016のリベンジを見事果たしました。

 

試合終了後のコメント

もちろん負ければ、いつでも課題はあるので、まぁ毎度のことですけど……。ポジティブなことも今週はあったので、クレーシーズンでいい準備ができなくて、結果が出ていない中、またいいプレーが戻って来ていた。やっぱりチャンスがありながら負けるというのは、また違った悔しさがありますけど、ポジティブな面もあったので、まぁ、いい1週間(大会)だったと思います」-錦織圭

僕は圭のことが好きだし、信じているから、敢えてきついことをいいます。このままのメンタルだったら、グランドスラム優勝はあり得ない。どうにかしないといけない。それが何なのか僕には分からないけど、このグランドスラムで勝つのは大変なんです」-松岡修造

 

世界ランク9位でグランドスラム、マスターズのタイトル無しの錦織圭にとって、世界1位マリーは格上の相手です。最初から下馬評は劣勢。しかし、今回のマレーのプレーは見ていても怖さがありませんでした。過去の試合と比べても、コートでの滑り方も違うし、相手のスピードを使ったカウンターもそこまで強くない。錦織自身が集中して、ベストパフォーマンスを発揮しておけば、何をやられても怖くなかったはず。

 

準決勝はアンディ・マリーVSスタン・ワウリンカ、ラファエル・ナダルVSドミニク・ティエムの顔合わせとなりました。特に、共にクレーを得意とする、10度目の全仏優勝を狙う”赤土の王者”ナダル次世代王者の呼声高いティエムの一騎打ちは注目が集まります。

一方、敗退した錦織は次は芝サーフェスのゲリー・ウェバー・オープンに備えます。実は、最も相性が悪いウィンブルドンこそ錦織圭のグランドスラム初優勝の可能性があります。

【錦織・マレーの今季試合結果】

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