2016年 五輪ナダル戦・全米マレー戦について振返る【錦織×稲葉テニス対談】

プロテニス選手の錦織圭とBzの稲葉浩志のテニス対談が実現。

特番として12月31日(土)にWOWOWで放送されました。その対談の中から、2016年ベストゲーム”五輪ナダル戦、全米マレー戦”について2人が語り合うシーンを完全書き起こしで紹介します。

 

2016年のベストゲームは五輪のナダル戦

錦織選手の2016年ベストゲームとは。

錦織:「一番は五輪のナダル戦ですね、色々ドラマもあったので。あとはマレーに勝ったUSオープンも思い出に残っています。」

稲葉:「オリンピックはやはり他の大会とは全然意識的に違いますか?」

錦織「雰囲気は全然違いますし、今回は更に僕の中では違いましたね。前回のロンドン、北京と戦いましたけど、その時よりも自分にモチベーションが加わって…」

 

リオ五輪ナダル戦

錦織稲葉_テニス対談4

過密スケジュールの中、出場したリオデジャネイロオリンピック。3位決定戦ではスペインが世界に誇る英雄ラファエル・ナダルと激突。壮絶な死闘を制し、日本に96年ぶりのメダルをもたらしました。

錦織圭、遂にナダル超えた。リオ五輪銅メダル決定戦のハイライト。

2016.08.15

 

(五輪は)しょってる感じしかなかったです。

錦織稲葉_テニス対談6

稲葉:「(五輪では)何かしょってる感じはありますか?」

錦織:「しょってる感じしかなかったです。どうしてもメダルを獲りたいと思い始めて、少しでも日本のために、メダルなり良いニュースを届けれたらいいなと。そのモチベーションで戦っていました。」

稲葉:「きっとそれはナダル選手もそうだったんでしょうね。」

錦織:「どの選手も最後まで諦めず戦ってくるので…あの試合はホントにアップダウンがすごかいあって,..後一ゲームまでいってからが長かったので、そこから逆転されてファイナルセットまでいって、大変でした。」

 

稲葉:「気候的にはどうなんですか?最近は特にどの試合を見ても、グランドスラムは勿論、めちゃくちゃ熱そうに見えますけど。」

錦織:「ブラジルは厚かったですね。冬なのに日によっては太陽が出て暑かったり、湿気もあったり。あと、勿論USオープンも熱いなか…」

錦織「今回は日にすごかったですね。湿気が負けたワウリンカの日もそうでしすし、日よっては息ができないくらい、1セットでダウンししちゃうような日もあったので、気力との戦いでもありました。」

 

(USオープンのマレー戦)一番良かった試合かもしれないですね

稲葉:「USオープンのマレー戦はすごかったですね。」

錦織:「あれも多分もしかすれば、一番良かった試合かもしれないですね。あれだけ一セット目は悪いかたちで取られて、そこから中断もあったりして、助けられた部分もありましたけれど、色々やっているうち、ポイントの取り方が分かってきたり。」

 

USオープン2016 マレー戦

錦織稲葉テニス対談_1

自画自賛したのが、全米オープン準々決勝のアンディ・マレー戦。序盤は劣勢の錦織選手でしたが、必死にくらいつくと、フルセット末、現在世界ランキング1位のスーパースターから執念の逆転勝利を収めました。

 

集中している時はコーチの声とか知っている人の声しか聞こえない

錦織稲葉_テニス対談5

稲葉:「マレー選手はイライラしているのが良くわかりましたね、見てて。相手がイラツイているのを見て、やはりこう…しめしめと思いますか?」

錦織:「僕はあまり相手のことを見ないんですよ。前の前でやってくれたら見れるんですけど、相手のことをチラチラ見ないんで。他の選手は見たりすると思うんですけど。僕は余裕がないのか見えない。」

稲葉:「ギャラリー、お客さんの様子も?」

錦織:「お客さんも見えないですね。人が動いてててもOKな選手もいますが…集中している時は周りの音が聞こえなかっり、声援もなかなか聞こえなかったり。基本的にはコーチの声とか知っている人の声しか聞こえないので。」

稲葉:「でも、完全にマレー選手が振り回されていましたね。前に後ろへ、右へ左へ。」

錦織:「なるべく意識はしていました。動かすように。」

稲葉:「ドロップショットはやはり、どこで出すかの事なんでしょうね。やはり閃くんですか?」

錦織:「ふいに浮かびますね。選手によってこの相手には沢山使った方が良いとか、一応試合前に心得て、やるはやるんですけど。」

稲葉:「ラリーしていくなかで瞬時に判断して打つということですか?」

錦織:「そうですね。相手の位置を見てやる時もあるし、相手が後ろにいるにいることを想定しながら打つ時もありますし。」

稲葉:「あと、ロビングはどうですか?背の高い選手も多いから、リスキーかなと思いながら見てるんですけど、決まってましたよね?」

錦織:「それも一応、試合前にコーチと相談して。こいつはネット出てきたら凄い詰める選手だから、ロブを打ったほうが良いと頭に入れながら。」

稲葉:「ロブが決まるのを見ると、何故かかっこいいと思っちゃいます。」

錦織:「僕も気持ちいいです。ロブはやはり相手の逆をつくので。してやったりと。」

 

全豪が一番大変です。

稲葉:「あの中で体力をキープしてやるのは凄いなと思うんですけど…全豪がむちゃくちゃ熱そうに見えるんです。」

錦織:「全豪が一番大変です。もう気候との、熱さとの勝負です。」

稲葉:「氷の枕とか束をやってますよね」

錦織:「あれやらないと…ちょっとでも休憩している時に温度を下げないといけないので。温度が行き過ぎると中断にはなるんですけど、男子には中なかそれが無かったり。」

稲葉:「ただですらオーストラリアの日差しは厳しいじゃないですか。」

錦織:「体力との勝負ですね、オーストラリアは」

稲葉:「どの試合でもコンディションがタフだなと…いう感じがします。」

錦織:「皆体力がつきてきているので、どれだけタフな身体で戦えるってゆうのは、これからどんどん課題になってきます。」

 

マレーもなかなか決めてくれないので…笑

稲葉:「マレー戦の時は1ポイントが長いなと思います。」

錦織:「マレーもなかなか決めてくれないので、どうしても長くなっちゃますね。」

稲葉:「あの10、20本とだんだん増えていく感じは 客も手に汗握って見てると思いますが、あの時の張り詰めた感じはすごいですね。」

錦織:「マレーの時は特に自然とラリーが長くなっちゃうので。」

稲葉:「長いポイントで最後取るのは大きい精神的には大きいですか?」

錦織:「大きいですね。それを積み重ねることによって、より気持ちもダウンしなかったり、あると思います」

 

僕はマレーVSジョコビッチ戦より、マレーVS錦織戦の方が多分試合が面白いと思いますけど

稲葉:「マレー選手とは良い試合になる相性として良いんじゃないかなと、やっている方は長くなるから大変だと思いますが。見てて凄い面白い試合がここ近年多いですね。僕はマレーVSジョコビッチ戦より、マレーVS錦織戦の方が多分試合が面白いと思いますけど、僕は。」

錦織:「やはり大変です。上のジョコとマレーは…。勝てる自信は前より増えてきましたがけど、勝つのは大変です」

 

2人の対談はまだまだ続きます。続きは動画で。

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2016.12.08
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