2016年を終えて今 錦織圭が世界1位になるために必要なこと

錦織圭_keinishihori_世界ランク1位.グランドスラム優勝

2016年シーズンを世界ランク5位で終えた錦織圭。(最高4位)

本シーズンは、リオ五輪銅メダル獲得、全米オープンベスト4、マスターズ1000準優勝3回と一年を通じて、安定して良い成績を残せたベストシーズンだと本人自ら語っています。それだけではなく、世界ランク1位のアンディー・マレー相手に、デビスカップ、全米、そしてロンドンといった大舞台で名勝負を繰り広げた事で、世界1位への期待感がグッと高まってきています。

2016年大きく成長した錦織圭が、マレー、ジョコビッチを倒してグランドスラムで優勝し、世界ランク1位を達成する為に何が必要なのか?

 

「ジョコビッチのような調子が悪くても格下に確実に勝つ力が自分には必要」-錦織圭

錦織圭

錦織圭。世界ランク5位(自己最高4位)の男子アジア人最強の選手。GS準優勝1回・マスターズ準優勝3回。ポストビッグ4の筆頭として、世界ランク1位、GS優勝を期待されている。

「世界1位に行くためには一年を通して良い結果を出していかないといけない。それが出来ている選手は一番はジョコビッチ。たとえ調子が少し悪くても、格下の選手には確実には勝てている。そういう力が自分には必要だと思う。経験と強さが自分には必要」

-錦織圭(2016年12月. TVのインタビュー)

【関連】ジョコビッチが圧倒的な強さをキープし続ける理由を心技体から解説

 

「”いつ優勝するか”を具体的にしていくのが私の仕事」-マイケル・チャン

マイケル・チャン

マイケル・チャン(右)GS優勝1回、マスターズ優勝7回の実績を持つ台湾系アメリカ人。17歳3ヶ月で全仏優勝を果たした最年少優勝記録保持者。2013年12月より錦織圭のコーチを務め、一躍世界TOP選手へと育てあげた。

「2017年はマスターズで、まずは確実に1勝して、グランドスラム優勝も果たして欲しいと思う。錦織は優勝する可能性がある選手。だから、私は”いつ優勝するか”を具体的にしていくことがコーチとしての仕事だと思っている。2016年は体も強くなり、技術も向上し、そして精神的にもタフになった。2017年を素晴らしい年にするために、チーム一丸となって錦織を支えたい」

-マイケル・チャン(2016年11月. カップヌードルミュージアムのイベント)

【関連】錦織圭を変えたマイケルの一言「あなたはフェデラー戦で大きなミスを犯した」

 

「必ずグランドスラムを獲れる力はあるが、錦織自身が獲れると信じきれていない」-マラト・サフィン

marat-safin

マラト・サフィン。GS3勝、マスターズ5勝の実績を上げた元世界ランク1位。闘志むきだしの熱いプレーとユニークな発言で大人気だった選手。ナダル登場以前は唯一全盛期のフェデラーに対抗できた。現在はロシアの国会議員として活躍。

「錦織圭はグランドスラムでタイトルを獲るチャンスはあると思う。錦織が気を付けなければいけないのは、チャンスの時に、それをものにして取りきること。例えば、S・ワウリンカを見ると、間違いなくチャンスを取りきっている。錦織はチャンスを取りきる力が必要だと思う。彼は必ずグランドスラムを獲れる力があるけれど、自身の中で獲れると信じきれていないと感じることもある」

-マラト・サフィン(2016年12月, IPTLのインタビュー)

 

「錦織は大きな武器が必要だと思う」-マルチナ・ヒンギス

ヒンギス

マルチナ・ヒンギス(左)。シングルスGS優勝5回、ダブルス12回、混合ダブルス5回の優勝実績を持つ。16歳6ヶ月で世界ランク1位、4大大会年間3冠獲得と歴代最年少記録を保持し”天才少女”として活躍。ドーピング問題で2度の引退を表明した後、現在はダブルス選手として活躍。

「この前のロンドン(ATPワールドツアー・ファイナルズ)を見ていて思うけれど、N・ジョコビッチやA・マレーは非常に安定している。世界1位、2位の彼等に対抗するには、錦織は大きな武器が必要だと思う。確かに、錦織は速くて安定している選手だけど、ジョコビッチやマレーに勝つにはサーブでのフリーポイントでの戦い方が必要」

-マルチナ・ヒンギス(2016年12月, IPTLのインタビュー)

 

「身長が低い分、どれだけキレを保ちながら戦えるか」-杉山愛

杉山愛

杉山愛。GS女子ダブルス3勝。WTA自己最高ランキングはシングルス8位、ダブルス1位と伊達公子と共に世界的トップ選手として活躍。4大大会シングルス連続出場「59」はギネス記録として認定されている。2009年の引退後、現在はテニス開設者、コメンテーターとして活躍。

「錦織選手はジョコビッチ、マレー、ワウリンカに比べても、少し身長が小さい。TOPの2人とは10㌢も小さく、パワーもあるわけではない。そんな中で、錦織選手が自分のテニスをするには、反応の速さ、動きの速さ、キレ。色々なショットを織り交ぜながら、相手をじわじわ攻めていくプレイなので、グランドスラムの2週間を通じて、どれだけキレを保ちながら動くことできるかが、タイトルを獲るにはすごく必要だと思う。

だんだんキレが無くなってきたり、動きの面でも少しづつシャープさに欠けてくると、錦織選手の打つボールは全然違ってくる。ボールの伸びが少しなくなるだけで、相手は攻撃に繋げていけるようになってしまうので、ほんの少しの差として出てしまう。

TOP選手に比べたら背もそれ程大きくは無いので、サーブ自体が武器になるというわけではない。サーブでバンバンエースを取っていくタイプの選手になることはない。錦織選手のセカンドサーブを相手に叩かれる場面が結構あるので、球種、コース、スピードなど、色々なバリエーションを取り入れ的を絞らせないようにすれば、相手も攻撃しにくいはず。

サーブは2〜3年前から、マイケル・チャンコーチがついてから、力を入れて練習していて、実際に良くなって来ていますから、来年(2017年)に錦織選手がグランドスラムを取るんじゃないかと楽しみにしている」」

-杉山愛(2016年 9月, 全米OP前のコメント)

 

【2016年の錦織圭選手の戦いを振り返るオススメ本】

錦織圭選手の激動のシーズンを振り返る一冊です!12月15日発売。

【錦織圭選手の必読記事】