フェデラーに恋して。大ファンが語るロジャーに惚れる10の理由。

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テニス界のアイコン、スイスが誇る世界のスーパースター、ロジャー・フェデラーはなぜこれほどまでにファンに愛されるのか?

今回はそんなフェデラーの魅力、人気の理由を解説します。フェデラーが過去のレジェンド達は勿論、現王者ジョコビッチですら決して越えることができない”“に立っている事が理解できるはずです。

 

#1 競技実績:史上最高のツアー実績

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選手プロフィール:グランドスラム男子シングルス最多優勝・歴代最長世界ランキング1位・通算獲得歴代最多賞金など数々の記録でNo.1となり、史上最高のテニスプレーヤーと称される。特に、世界ランキング1位連続在位期間237週は男女を通じて歴代最長。

エレガントで華麗なプレースタイル、プロッフェショナリズム、スポーツマンシップ、人間性はコート内外に渡って、競技の枠を超えて評価されている希有な存在。また、長年に渡ってスポンサー収入を世界トップクラスであり、収入的にもテニス史上最も成功したテニス選手。

四大大会成績:17勝(全豪4・全仏1・全英7・全米5)生涯グランドスラム達成

マスターズ:24勝

ツアー勝利:シングルス88勝

ATPシングルス1位通算在位:302週(歴代1位)

生涯獲得賞金:$97,855,881

 

マスターズの実績はナダルやジョコビッチに抜かれましたが、4大大会優勝17回という実績はテニス史上No.1です。サンプラスなどの歴代のレジェンドもフェデラーが最強だとコメントしています。しかし、現在のATPツアーはジョコビッチが支配しており、フェデラーは大きく水をあけられています。

このままジョコビッチのグランドスラムタイトル数がフェデラーの持つ17回を超えれば、”史上最強の称号“は彼のものとなるでしょう。しかし、”史上最高の称号“はフェデラーをおいて他にはないのです。

 

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#2 プレースタイル:近代テニスの最高傑作と称される洗練されたテニス

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クラシック、スマート、セクシー、ビューティフル…。フェデラーのテニスを形容する言葉は沢山ありますが、もっともファンにしっくりくるのはこの言葉でしょう。

 

エレガント。

そのコートでの出で立ちは落ち着いていて、気品があり、優雅なのです。美しくしなやかフォーム、極限まで洗練された縦横のフットワーク技術、高度な駆け引きを制する緻密なタクティクス、そして王者のオーラ。これらの要素が、パワー傾倒の激しい打ち合いを必要とされる近代テニスの舞台で、フェデラーの動きが他の選手とは一線を画し、一層エレガントに見える理由なのです。

 

もう一つ、別の言葉を加えるのならば…

 

アメージング!

フェデラーの試合中継を見ていると、そのフレーズが何度も解説から聞こえてきて、会場が彼への惜しみない拍手で包まれます。サーブ、ストローク、ボレー、フットワークなど基本技術をベースに、時折誰も予想しないような驚異的スーパーショットを連発します。まるで、魔法のような、神の仕業のような信じられないショットが生まれます。

これほどテニスを見る者を魅了し、驚嘆させてくれるのはフェデラーのテニス以外無いでしょう。

 

#3 攻め攻め攻め!超高速&攻撃的なテニス。

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フェデラーのテニス辞書に”守備の一文字”はありません。

世界最高峰のフォアハンドとサーブ&ボレを駆使して、超攻撃的かつ超高速のテニススタイルを確立しています。そして、相手の時間を奪うかのように前へ前へと攻め上がる姿勢が、フェデラーのゲーム全体の傾向として年々強くなってきています。

 

若い頃はベースラインでのストローク勝負に拘っていたフェデラーですが、近年はよりコートの中に入っていきます。洗練されたフットワークと美しいフォームから繰り出されるダイナミックなストロークで、相手を崩し、前に出てボレーで仕留める。まさに蝶のように舞い、蜂のように刺す鮮やかなショーテニス。

また、その攻め×高速テニスで、史上最高の選手唯一の弱点と言われたバックサイドを克服しています。両手打ちに比べパワーが劣るシングルバックハンドでのストローク戦は早々に切り上げ、ダウンザラインで相手を崩し前へ出ることで、自コートのバック側を絞り返球をフォアで打ち返すなどして攻略しています。

 

退いて守るのではなく、徹底的に前へ出て攻めることにより、弱点をもカバーする。フェデラーの攻撃的&高速テニスは正に攻防一体です。30歳を過ぎて尚、王者はこれまでより一層攻撃的に進化を続けています。キャリア晩年になって衰えるどころか、ようやくフェデラーのテニスが完成形に至ったと言えます。

 

#4 選手キャリア:34歳で今尚進化し続ける生き様

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かつてのニューボールズ世代と呼ばれたフェデラーと同世代のサフィン、ヒューイット、ロディックらは現役を退いています。そんな中、現在34歳のフェデラーは未だ現役生活を続け、更にはグランドスラムやマスターズの決勝に進出するほどの目覚しい活躍を続けています。

 

2015年のフェデラーの成績はジョコビッチに次ぐ世界2位でしたが、データ上では彼の10年前には遠く及びません。しかし、ここ数年の34歳のフェデラーのゲームは、更に発展しています。2015年のウェスタン&サザン・オープン(MS1000)の会見で、フェデラー自身は「24才の時よりも良い選手になっていると思っている。さらに10年間練習を重ね、10年分の経験も得ているから。」とコメントしています。

 

roger-federer今は24才で40試合連勝した時の様な自信は持ち合わせていないけど、より強烈なサーブを打ち、バックハンドも良くなっている。得意のフォアハンドだって当時と同じぐらい良いと思うし、ボレーに関しては以前より上達しているよ。これは台頭する新しい世代の選手達に適応し対抗しなくてはならなかったからだろうね。」 と続けました。(この後、決勝でジョコビッチを破り優勝。)

 

このように、フェデラーは全盛期を過ぎても尚、世界の頂上で戦い続けるために、強靭な精神力で己を律し技術を磨いているのです。実際、当時とは競合環境が異なるだけで、現在のフェデラーは今が全盛期だという声もあるほどです。(流石にそれは無い…)そんな彼の生き様に観客はもちろん、ライバルである現役プロまでもが魅了されるのです。

 

#5 スポーツマンシップ精神:アスリートの鏡!威厳と清廉性。

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フェデラーの魅力の一つが清々しいスポーツマンシップ精神とクリーンな存在感

彼はマッケンロー、ジョコビッチ、キリオスの様にコートで激高して、審判に攻撃的に文句をつけたり、ボールボーイにイライラする事は決してありません。そして勝っても負けても、試合後は必ず相手の選手に“笑顔” で声をかけ、敬意をはらいます。”絹のように滑らかなスイス人で国連の外交官のような人当たりのよいマナーで話をする”と評されているほどです。

 

roger-federer小さい時、ジュニアの大会では自分たちでポイントをコール出来るから、ズルをしようとすれば誰でも出来る。でも自分はそれをすると、夜眠れなくなるくらい気になってしまう。だからそれはしなかった。…(中略)…自分が若い時、スポーツマンシップを心がけるようになったのも、S・エドバーグ(スウェーデン)という素晴らしいお手本が居たから。」-フェデラー

 

テニス界のアイコンであるフェデラーと、そのライバルであるナダルは、その美しいスポーツマンシップでテニス界全体の空気を変えたとまで言われています。実際、日本のエースの錦織はこうコメントしています。

 

sp-nishikori-a-20160616-200x200(殺伐としがちな)テニス界は、トップ2人が礼儀正しいからいい雰囲気になっている」-錦織圭

 

 

#6 人間性:誠実な人柄と茶目っ気たっぷりなギャップ

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コート外で見せるフェデラーの表情は非常に豊かです。

ドイツ語(+スイスドイツ語)、英語、そしてフランス語も流暢に操るフェデラーは、ツアー中に多くの後輩達に自ら歩み寄って声をかけています。年長者で全ての選手から尊敬を集めるフェデラーから、声をかけられた特に若手は嬉しいはずです。そんな姿勢が、ピリピリした過酷なツアーの空気自体も変えたと言われています。

 

1337716519_the-thao-chang200圭のコーチとしてツアーに戻ってきた時、気がついたことがある。それは、プレーヤーズラウンジの雰囲気が、僕の時代よりも随分とリラックスしていることだ。その雰囲気を作っているのは、恐らくはロジャーだ。トップにいる彼がいろんな選手に気さくに話しかけることで、他の選手もその姿勢を見習っているのだろう。」-マイケル・チャン

 

そして、試合前後のインタビューや会見の席などでは、常に真摯に対応しその場にいる記者達を笑わせようと、サービス精神たっぷり。日本で見れる動画などではカットされていて伝わりにくいのですが、実際の現場ではフェデラーのインタビューはいつもユーモラスでウィットに富んでいます。

 

#7 ライバルの存在:好敵手ナダルとの美しき友情

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フェデラーの価値をここまで高めたのは、間違いなくナダルの存在が大きいです。

全盛期を謳歌するフェデラーの前に彗星のごとく突如現れたライバルが、スペインのラファエル・ナダルでした。2004年のデビューから1年たらずで、マスターズを制しTOP10に上り詰め、全仏を制しフェデラーを脅かす存在として世の中に認められました。

それから、ナダルは着実に力をつけ、クレーだけではなく、ハードや芝でもフェデラーに競り勝つまでに成長。2008年のウィンブルドン決勝、5時間の死闘を繰り広げナダルが悲願の全英タイトルを飾った試合はファンの脳裏に焼き付いて離れることはないでしょう。

プレースタイルもキャラクターも対極的な2人でしたが、常にお互いを尊重しあい、スポーツマンシップ溢れる素晴らしい試合を繰り広げる2人は、”美しきライバル関係“とまで称されます。

 

2009年全仏オープン。赤土を制して悲願のキャリアグランドスラムを果たしたフェデラーでしたが、決勝の相手はナダルではありませんでした。「ラファ(ナダル)を倒して優勝するのが、夢のシナリオだった」と優勝インタビューでコメントしており、自身のキャリア最高の瞬間にライバルの不在を嘆いたのは印象的でした。

 

一方、2010年の全米オープン優勝会見でナダルはフェデラーについてコメントしています。

635698063976363528-2015-06-13-Rafael-Nadalロジャーは僕にとって、最高のお手本なんだ。僕と彼はプレースタイルは全く異なるけれど、彼は常により上にいこうと努力し、実際にそうしている。僕はそんな彼を見習おうとしてるんだ。

 

 

ナダルがフェデラーのバックハンドを、フェデラーがナダルの芝でのゲームを改善させたように、互いに尊敬し合いながら高め合う二人の関係はライバル関係が男子テニス界を牽引した結果、史上類を見ない高いレベルとなりました。まれに見るComplete Rivalry(完璧なライバル関係)なのです。

 

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#8 経済価値:世界No.1のスポンサー企業と契約金

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ロレックス(高級時計)、モエ・エ・シャンドン(高級シャンパン)、メルセデスベンツ(高級自動車)、クレディ・スイス(富裕層向け金融機関)、リンツ(高級チョコ)、ユーラ(高級コーヒーマシン)、ネットジェッツ(プライベートジェット)など合計10社の世界的ブランドのアンバサダーを務めています。その顔ぶれは高級なハイエンドブランドや、スイス企業が多いのが大きな特徴です。

 

2015年のスポンサーからの契約金の収入は、69億円と世界の全アスリートの中で1位です。次点でゴルフのタイガー・ウッズ、3位はフィル・ミケルソンと続きます。同テニス界のライバル、7位のジョコビッチが37億円、8位のナダルが34億円と、30億円以上もの差があります。つまり、フェデラーの選手としてブランドとしての経済価値が、ジョコビッチ、ナダルらと比べて2倍以上高いというわけです。

このように、フェデラーはテニス史上最も商業的にも成功した選手なのです。

 

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#9 受賞歴:競技の枠を超えた真のスーパースターの証

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ローレウス年間最優秀男子選手が2000年に設立されてから、過去16年の歴史の中で9度も男子テニス界のその年のナンバー1選手が受賞しています。他の競技は、陸上が3回、F1が3回、ゴルフが2回と続きます。

 

そして、テニス界のスーパースター、フェデラーの4年連続受賞は他に類を見ない記録で、2005年〜2008年の全盛期のフェデラーの実績と評価が如何に全スポーツ界で突出していたのかが伺えます。フェデラーはテニス界のみならず、競技の枠を超えて評価されるスーパースターなのです。

歴代のローレウス間最優秀男子選手リスト

  • 2016:セルビアの旗 ノバク・ジョコビッチ
  • 2015:セルビアの旗 ノバク・ジョコビッチ
  • 2012:セルビアの旗 ノバク・ジョコビッチ
  • 2011:スペインの旗 ラファエル・ナダル
  • 2008:スイスの旗 ロジャー・フェデラー
  • 2007:スイスの旗 ロジャー・フェデラー
  • 2006:スイスの旗 ロジャー・フェデラー
  • 2005:スイスの旗 ロジャー・フェデラー

 

#10 テニス愛:世界一のテニスファンであり、根っからのテニス小僧

フェデラー 

少年時代のフェデラー。憧れのジミー・コナーズとの一枚。

かつてピート・サンプラスが現役を続けるフェデラーについてこうコメントしています。

009-1技術や体力だけなら、僕もあと数年プレーできたと思う。しかし僕は、移動と旅の繰り返しの生活に、心身ともにすり減ってしまっていた。だから……僕にはロジャーが分からないんだ。なぜ彼が今も高いモチベーションを維持し、過酷なツアーを戦っていられるのかね。」-ピート・サンプラス

 

その答えは簡単です。フェデラーは誰よりもテニスを愛しているから、変化を受入れ、現在もトップ選手として戦い続けているのです。

roger-federerプロ選手として戦い続けるために必要なのは、”競技への愛”だ。それがなければツアー生活は耐えがたいものになる。だから私にとって現役を続けるのは、苦ではない。私は何故、自分がテニスをするか分かっているからね」-フェデラー

 

また、多くの選手がフェデラーのプレースタイルに憧れるのに、対し日本のダニエル太郎は興味深いコメントを残しています。

PN2016041301000959.-.-.CI0003_tフェデラーは、テニスをやっている人の中で一番楽しそうで、そこに憧れます。あの年齢でもあれだけ勝って、楽しそうに頑張ってやれているところです。あの『テニスを生きている』という感じのバイブがすごく好きですね。」-ダニエル・太郎

 

テニスに対する熱い想い、子供のころから変わらない競技への愛こそが、今なおフェデラーの原動力なのです。

 

まとめ

そう遠くは無いであろうフェデラーの引退の日。ロジャー・フェデラーが打ち立てた記録はいつの日が破られる日が来るかもしれない。でも、彼がテニス界に残した足跡と人々に齎した感動は、コート上で永遠の輝きを放っているはずです。

 

フェデラー書籍

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2 件のコメント

  • サイト運営者様

    初めまして。
    フェデラーで検索し、テニスサイト拝見させて頂きました。小縄と申します。
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    小縄

    • 小縄さま

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      ーTennisfan編集局

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