ジョコビッチとユニクロの契約の裏側(経緯・理由・契約金)

ノバク・ジョコビッチのBigスポンサーと言えば日本人に馴染みのある「ユニクロ(UNIQLO)」です。

世界有数のトップ選手のジョコビッチが、どうして?なぜ?いつから?スポーツブランドではない、日本のファストファッションアパレルのユニクロと契約したのか?

今回はジョコビッチがユニクロを契約した経緯・理由・契約内容を紹介します。

※2017年5月末、ユニクロとの契約を終了し新たに「ラコステ(LACOSTE)」とアンバサダー契約を結んだことが発表されました。

 

1. アディダスがジョコビッチを差し置いてマレーを選んだ

ジョコビッチはシューズからウェアまでのギア一式をアディダスと契約していました。しかし、アディダスが新たにアンディ・マレーに資金を投じる決定をしたために、シューズだけ残してウェアの契約を解除しました。その金額はボーナスを含めると4~5億円とも言われています。(マレーは後の2015年1月よりアンダー・アーマー社と新たにギア契約を開始

 

2. イタリアの名門アパレル セルジオ・タッキーニとの確執

2-1. 契約金額は少ないが巨額のインセンティブ契約を結んだ

ジョコビッチは2009年からタッキーニと10年間の長期スポンサー契約を結んでいました。タッキーニはかつてピート・サンプラスやジョン・マッケンロー等のトップ選手を契約し一世を風靡しましたが、かつてほどの栄光ななく、今更契約する妥当性はどこにもありませんでした。

セルジオ・タッキーニとのスポンサー契約金は他のビッグスポンサーに比べて少ないものの、成績に応じた巨額のインセンティブボーナスが約束されていました。ジョコビッチはタッキーニのウェアを着て4回のグランドスラムを制したものの、当のタッキーニサイドにはその資金を支払う余裕がありませんでした。

2-2. ジョコビッチ人気による爆発的な製品需要に追いつけなかったタッキーニ社の供給体勢

ジョコビッチとタッキーニのコンビは、かつて殆どのアパレルメーカーがなし得なかったような成功を成し遂げました。しかし、その人気と活躍により、商業的に成功したものの、悪夢とも言えるような製品需要に応える供給体制を整えることが出来ませんでした。

その後CNBCによれば、本来タッキーニからジョコビッチに支払われるはずのボーナスは宙ぶらりん状態になり、最終的にジョコビッチ陣営は10年間の契約のところ残り7年を残してタッキーニとのスポンサード契約を打切りました。

 

3. 新たなスポンサー捜しに難航

このことでジョコビッチはアディダスと契約しているシューズを除いて、一時的にアパレルスポンサー契約が無しの状態に陥ってしましました。ジョコビッチは適宜スポンサー契約が必要であり、また十分な契約条件に値するだけの世界でも有数のトップ選手でしたが、アディダスはシューズ以外の契約は結びませんでした。

スポーツブランドではなくアパレルブランド

ジョコビッチと代理人はアディダスと競合関係にない(スポーツブランドではない)アパレルブランドを新たに探さざるおえませんでした。ラルフローレン(Ralph Lauren)、トミー・ヒルフィガー(Tommy Hilfiger)、ユニクロ(Uniqlo)など。特にラルフ・ローレンは有力な選択肢でしたが、既に全米オープンの大会スポンサーになっており、ボールキッズとラインマンのウェアも提供していたので、これ以上テニスに割く十分な予算が残っていませんでした。

その時点でユニクロは最も合理的な選択肢でした。ユニクロは明らかにテニス界での成功を目論んでいましたし、それまでに日本のトッププロの錦織圭とスポンサー契約を締結していました。そして何より、ジョコビッチならユニクロの評判をあげることが出来るのは明らかでした。

 

4. ジョコビッチがユニクロと契約した理由

2012年5月よりウェアに関する5年間のスポンサー契約(グローバル・アンバサダー)を開始し、5月の全仏オープンからユニクロ製のテニスギアを着用しています。

4-1. 潤沢なスポンサー契約金

ユニクロとジョコビッチのスポンサー契約金は年間7億円と言われいます。2017年に契約更新を控えており、近年の活躍を鑑みれば更に大幅な金額UPは確実です。同社契約の錦織圭が契約更新により年間1000万ドル(12億円)の契約になった事を考えると、それ以上は確実です。

4-2. 錦織圭・国枝慎吾の存在

2012年にジョコビッチが契約した当時、ユニクロはテニス界ではまだまだ無名でした。しかし、一年前から錦織圭(当時世界19位)と契約を開始していた事は心理的に安心感を与えたことは確かなようです。

ユニクロと言えば、同じくプロテニスプレイヤーの錦織圭や、車椅子テニス世界No.1の国枝慎吾も契約しています。ジョコビッチは「ケイと僕はユニクロブラザーズだ」なんて発言しています。錦織圭は2011年1月より5年間のグローバルアンバサダー(スポンサー)契約を締結しており、2016年に契約更新しました。その契約額は少なくとも年間1000万ドル(12億円)に上ると発表されています。一方の国枝慎吾は、2009年からユニクロと所属契約を結んでいます。-Tennisfan 年収の7割は契約金。ジョコビッチのスポンサー事情 

4-3. デザイン哲学と企業理念への共感

ジョコビッチはユニクロのデザイン哲学に敬意と感動を感じています。ジョコビッチはトーナメントの合間を縫って、素材、加工、縫製、色などデザインの根本から細部にいたるまで、ユニクロのクリエイティブ・チームと徹底的に話し合ってきました。ユニクロサイドが、コートでのプレイヤーのパフォーマンスにおいてウェアの諸要素のバランスがどれほど重要であるかを完璧に理解してくれたと語っています。

ジョコビッチが契約に至った理由は、自身の「Be Unique」ユニークであれという哲学とそれに伴う強い情熱や自分を向上させ続けていく力・熱意という部分が、「I feel a natural connection with UNIQLO」と言わしめるほどに、ユニクロの企業理念とうまくマッチしたそうです。ユニクロ商品の売上の一部をジョコビッチが運営するノバク・ジョコビッチ基金に寄付することにもなっています。-Tennisfan 年収の7割は契約金。ジョコビッチのスポンサー事情 

 

5.  契約終了後のユニクロとジョコビッチの関係

2017年5月末、ユニクロとの契約を終了し新たにラコステ(LACOSTE)とアンバサダー契約を結んだことが発表されました。

ユニクロの代表取締役会長兼社長である柳井正氏は「いつでもあなたとの友情を失わない。決して変わることはない。あなたとともに走り続けた日々は誇りであり、冒険だった」「平和への愛、世界中の子どもたちへの思いやり、素晴らしいユーモアのセンス、全ての行動から伝わる人間性。あなたは至るところで、我々に刺激を与えてくれた」と感謝の意を表しました。

2015年より5年間に渡って歩みをともにしてきたジョコビッチとユニクロ。2016年後半より不調にあえぐジョコビッチは、新しいウェア「ラコステ」と共に心機一転巻き返しをはかります。

 

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