技術面からジョコビッチの「強さ」徹底解説【テクニック編】

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もはや強過ぎる…。ノバク・ジョコビッチの強さの秘密は一体何なのか?

多彩なフォアハンドストロークでオールランドに相手を翻弄するフェデラー。エッグボールと呼ばれる超強力なトップスピンで相手のミスを誘うナダル。世界一の片手バックでウィナーを量産しまくるワウリンカ。超高速ビーグサーブでサービスゲームを支配するラオニッチ。

 

では、ジョコビッチの技術的な武器は?一見するとジョコビッチは特別な武器が無い様に見えます。素人から見ると単にラリーをつないでいるだけの様に見えますが、最強の世界No.1です。ジョコビッチには、「紛争を乗り越えた最強のメンタル」と「怪我無くツアーを勝ち切る最強のフィジカル」に加えて、「他のトッププロを凌駕する世界一の技術(テクニック)」があるから勝ち続けているです。

今回は技術面からジョコビッチの強さの秘密を徹底解明します。

 

①コートカバーリング(フットワーク)

ジョコビッチ コートカバー

短距離を幾度も走るテニスは単に足が速いだけではボールに追いつけません。そのフットワークが驚くほど正確であるからボールに追いつくことが出来ます。ジョコビッチの足さばきの技術は非常に高いです。テニスで必要な脚力は最高速度ではなく、一瞬でトップスピードに達する足さばきです。また、身体の線は細いですが強靱かつ柔軟で、肩幅が広く、しなやかな関節と腰を持っているので、どんなボールにも追いつく事ができ、またどんな体勢からでも正確に返球できます。(関節が柔軟なので無理な体勢で捕球しても怪我が無い)

 

②スキーで鍛えた天才的スライディング

ジョコビッチ スライディング

スライドステップの様な独特のスライディングはジョコビッチの代名詞の1つです。ハードコートでもまるでスキーをしているかのように滑ることができます。ジョコビッチは「ゲレンデが大好きだ。スキーをしているときがアスリートとしていちばん気持ちいい」、「スキーは子供の頃から足首と膝の柔軟性を高めるのに役立った」と話しています。世界広しと言えども、誰にもまね出来ないジョコビッチオンリーワンの能力です。松岡修造はジョコビッチを”スライディングの天才”と呼んでいます。実際に、ジョコビッチは日々のトレーニングの中にも、スライディング練習を取り入れいます。

 

③トップ選手の中で圧倒的にミスが少ない

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アンフォースドエラーと呼ばれる凡ミスの数が非常に少ないです。卓越したボールコントロールに加え、プレースタイルが攻守一体となっているので、無理に攻め込まずとも相手にプレッシャーをかけてポイントを獲得できます。

 

④必殺のカウンターショット

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攻守一体のジョコビッチのプレースタイルの基本はカウンターショットです。特に攻め込まれた時のクロスカウンターは光一線といった切れ味抜群です。通常なら攻め込まれてしまう相手のウィナーショットでさえも、更に厳しいコースに返球しエースにしてしまいます。

 

 

⑤正確で深いボールコントロール能力

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ジョコビッチの技術面で最も特筆すべき点は、ボールコントロール能力の圧倒的高さでしょう。ジョコビッチの戦術の基本はベースライン後方から相手を左右前後に振り回し、後方から完璧なゲームメイクをしています。

一見すると派手さは無いのですが、フェデラーといった最高峰のオールラウンダーに対してベースラインから試合を組み立てて勝つ、のは非常に卓越したボールコントロール技術が必要です。常に、ベースライン、サイドラインぎりぎり一杯の際どいところへ、ボールをコントロールし続ける必要があります。言うのは簡単なのですが、ジョコビッチと同じ水準で針の穴を通すようなコントロールを保ち続けることは他の選手には無理です。

 

事実、ジョコビッチはラリー中に打ち損じてコートの真中や、甘くなって前方にコントロールミスをすることが非常に少ないです。例えば、ナダルなどはしばしばボールが短くなったり、甘いコースに返球しますが、ジョコビッチはほぼ無い。実は、トッププロでも正確にライン際を狙い続けるのは難しいことなんです。

ジョコビッチは単に左右にボールを振り分けるだけでなく、ベースラインぎりぎりの深いボールを安定して打つ事も可能です。また、ウィナー級の厳しいショットに対しても、ふんわりと滞空時間の長い山なりのボールでサイドぎりぎりに返球してポジションを立て直します。結果として、フェデラーや錦織がベースラインの内側に入ろうとしてもなかなか上手くいかず、他の選手の様にコート後方に陣取るジョコビッチを追い込めないのです。

 

⑥安定感抜群の両手バックハンド

ジョコビッチ バックハンド

ジョコビッチは両手バックハンドの使い手では、錦織と並んで世界最高峰の一人と称されています。一般的に、フェデラーなどのシングルハンドに比べて、ダブルハンドは安定感と威力が増します。特にリターンとクロスのダウンザラインで、どんどんエースを取っていきます。また、どんなに左のバックサイドに振られても、オープンスタンスのダブルハンドから強力なカウンターショットを打ち、あっとゆう間に形成を逆転してしまいます。

 

⑦高く跳ね上がる強烈なセカンドサーブ

ジョコビッチ サーブ

2011年からサーブを改良しましたが、2013年にボリス・ベッカーがコーチについてからサーブが格段に強くなりました。ここ数年で一番進化したのはサーブでしょう。ファーストサーブはコースも素晴らしいのですが、何と言ってもその確率の高さが1番の強みでしょう。そして、セカンドサーブであっても強烈にキックして相手の肩らへんまで跳ね上がるので、リターンから攻め込まれることが少ないです。

ストロークばかりがフォーカスされがちですが、サーブも世界の競合に引けを取らないほど優れています。セカンドに関しては世界一かもしれません。このようにサーブでさえ、攻守一体となっています。

 

⑧魔法のドロップショット

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ジョコビッチ自身「ドロップショットは好きなショットだ。ペースを変えることができるから」と語っている程、ドロップの名手です。打点を前にして、ラケットを前に構えてバックハンドで短いスライスを打つようにソフトタッチで運んだボールはネットすれすれに落ち、スピンでコートの外へ…それも手前に戻るように跳ねます。後方からの深いストローク戦の中で繰り出すドロップショットは効果的です。

 

 

【ジョコビッチの強さ解明シリーズ】

身体面からジョコビッチの「強さ」を徹底解説【フィジカル編】

精神面からジョコビッチの「強さ」を徹底解説【メンタル編】

技術面からジョコビッチの「強さ」を徹底開設【テクニック編】

 

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