【全豪オープン2016】ジョコビッチ優勝までの全試合をハイライトしよう!

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グランドスラムと呼ばれる四大大会の1つ、全豪オープン。

圧倒的な強さでノバク・ジョコビッチが優勝し、全豪オープン6勝目、グランドスラム11勝目をあげました。途中、崩れたりした場面もありましたが、準々決勝、準決勝、決勝と試合が進むにつれて、どんどんギアを上げて最後は最高のプレーで宿敵マレーを圧倒しての優勝劇でした。

 

今回は、「ジョコビッチの全豪オープン2016の初戦から決勝までの全ての試合を振り返るハイライト」をお届けします。ジョコビッチの試合を見逃した方や、もう一度振り返りたい方は必見です!

 

1回戦 ヘヨン・チュン(韓国)

ジョコビッチの初戦は、昨年の全米オープンでスタン・ワウリンカに食い下がり、今後の活躍が期待される韓国の19歳のチュン。世界ランキングは56位です。

多彩なショットでチュンを揺さぶり、圧倒するジョコビッチ。

試合結果は6-3、6-2、6-4でジョコビッチの圧勝でした。

「ロッド・レーバー・アリーナに戻ってくるのは、大きなプレッシャーでもある。ここは最も良い成績を残しているコートだし、ここで戦った試合には多くの思い出がある」とコメントを残しました。

 

 

2回戦 カンタン・アリス(フランス)

世界ランキング187位のフランスの若手19歳のカンタン・アリスとの一戦です。アリスは、2014年全米オープン・ジュニアの準優勝や、同年のヨーロッパ・ジュニア選手権の優勝などで、ジュニア世界3位の実績を持ち、次のスター選手候補として期待されています。ベスト64進出。

ジョコビッチは最初の2セットまでは危なげない試合を展開し、わずか56分で第3セットを迎えた。

ジョコビッチは1時間40分で、6-1、6-2、7-6のスコアでアリスを破り3回戦進出を決めました。まさに王者の貫禄の危なげない勝利で、大会6度目の優勝に一歩近づきました。ベスト32進出。

試合後ジョコビッチは、「自分でも良い試合ができたと思う。第3セットは接戦になった。カンタンが良いテニスをしたから。彼は拍手と称賛に値する」と19歳を称えました。

 

 

3回戦 アンドレアス・セッピ(イタリア)

セッピは世界ランク29位で今大会は第28シードでの出場です。これまでのジョコビッチとセッピとの対戦戦績は10戦無敗と圧倒的にジョコビッチが有利。この対戦は当然、ジョコビッチが圧倒する展開が予想されましたが、少し意外な展開となりました。

ジョコビッチは第1セットをわずか25分で先取します。流石に世界ランク1位と29位では、格が違います。

ところが、第2セットからセッピが調子を上げてきて接戦となります。第3セットでも、両者1歩も譲らずタイブレークに突入しますが、最後はジョコビッチがポイント連取に成功し6-1, 7-5, 7-6でストレート勝利しました。接戦の中でも、少ないチャンスを確実にものにする勝負強さと集中力が流石でした。順当にベスト16入り。

「あそこで耐えなくてはならなかったし、自分のペースでプレーしなければならなかった。彼は積極的で、バックハンドがダウンザラインに決まっていた。とにかく我慢して、チャンスをうかがっていたけれど、言うほど簡単ではなかった」とコメントしている。

 

 

4回戦 ジル・シモン(フランス)第14シード

王者ジョコビッチとTOP20の常連であるシモンとの対戦。ジョコビッチの圧勝かと思われた試合に大波乱が起きます。

第1セットからシモンの粘りと多彩な攻めにジョコビッチは大苦戦。次第にジョコビッチのミス増えアンフォーストエラー100を数えるほどに…。とにかく普段から殆どミスをしない得意のストロークが駄目駄目でした。過去にここまで調子の悪いジョコビッチは記憶にありません。
普段なら絶対に入るコースがアウト、ネットの白帯にかかってアウト、そして面が合わず暴発してアウト…。ミスを重ねる度に、ジョコビッチが自らに失望する表情が印象的でした。勝負はまさかのフルセットへともつれこみます。会場のカメラに移ったコーチのベッカーの表情もかなり不安そうに見えました。

最終的には、合計100個ものアンフォースドエラーを犯しながら、6-3、6-7、6-4、4-6、6-3で第14シードのジル・シモンに辛勝しました。試合時間はなんと4時間32分の長丁場。ジョコビッチは思わぬ伏兵に体力とメンタルを削られるかたちとなりましたが、順当にベスト8入りします。

「試合に勝てたことはうれしいが、プレーに関して言えば、まったくダメだった」「コート上で何が起こるかは予想できていたけど、こんなに多くアンフォースドエラーを犯すとは思っていなかった。僕にとっては忘れるべき試合だ」と苦いコメントを残しています。また、観客にドロップショットを多用しすぎたことを言及される場面もあり、とても最強王者とは言い難く、ジョコビッチらしからぬ試合内容でした。

 

 

準決勝 錦織圭(日本)第7シード

ベスト4をかけて、遂に日本のエースで第7シードの錦織圭との一戦。過去2勝5敗と、世界王者ジョコビッチに対して分は悪い錦織ですが、何と言っても2014年の全米の準決勝で勝っています。そして、今大会ここまで好調な錦織が落としたセット数1に対しジョコビッチが2セット。直前の4回戦は錦織がストレート勝ちだったが、ジョコビッチはジモンにフルセットの苦戦を強いられたので、「錦織にはチャンスがあるのではないか?」と誰もが思いました。

試合序盤、錦織はジョコビッチの足を止めるバックハンドのウィナーを放ったり、華麗なドロップを決め互角に戦いい期待が高まります。しかし、少しずつギアを上げてプレッシャーをかけるジョコビッチに流れが傾き始めます。それからは、ジョコビッチの一方的な試合展開でした。シモン戦が嘘だったかのように、調整されていました。とにかくジョコビッチは絶不調のファーストに変わって、セカンドでポイント取りまくる。錦織は得意のリターンからの早い展開になかなか持ち込めませんでした。

第3セットは錦織がジョコビッチのサービスゲームをブレークして希望の光が見えましたが、さらにギアを上げてきたジョコビッチが押し切って、6-3, 6-2, 6-4のストレート勝利。ジョコビッチは試合を通してファーストサービスの精度がイマイチだったにもかかわらず、強烈なスピンをかけたセカンドサーブで着実にポイントを取っていくあたりが流石の強さでした。また、相手がジョコビッチだと、その選手も攻めるしかありません。ゾーンにでも入らない限り、ジョコビッチの戦術にハマり無理に攻めさせられて、ミスを連発して自滅…。エース級のストロークで決まったと思っても、世界一のクロスカウンターで逆にウイナーにされることもしばしば。

錦織もサービスを強化して確実に強くなっていますが、世界No.1との差はまだまだ大きいと思い知らされました。試合に負けたものの錦織は「(今期のGSの)可能性は十分あると思います。ただ、グランドスラムはドローの運もあります。今回もジョコビッチ選手とは準々決勝ではなく、もっと上に勝ち上がってからだったら……というのもあります。グランドスラムに関しては運も大きいですが、(準優勝した)一昨年の全米オープンのような活躍も十分期待できると思います。」と手応えを感じるコメントしているので、次の全仏とマスターズに期待したいですね。

 

 

準々決勝 ロジャー・フェデラー(スイス)第3シード

今大会でNo.1の注目が集る好カード。正直、決勝で観たいくらいの史上最高プレイヤーである34歳のフェデラーと、現最強王者の28歳のジョコビッチの対戦。通算46度目の対戦は、これまで22勝ずつを分け合っています。この全豪オープンは、これまでフェデラーが4度の優勝、ジョコビッチが5度の優勝をしています。

試合前の2日前、ベルディヒを圧倒したフェデラーが「僕はまだ現役でプレーしているというのがその理由の一つ。僕はトップとして戦えると感じているし、ツアーにいる全員に勝てると思っている。」とコメントしているだけに余計に期待が高まります。

第1セットはまさかの展開でした。序盤からジョコビッチが立て続けにゲームうを奪う一方的な展開で、わずか22分でのセットを奪います。続く第2セットでは、更にジョコビッチのプレーの質が上がり、手が付けられないほどの強さで連取します。最近のジョコビッチはストロークやサーブの攻撃面もかなり強力で、フェデラーの返球がネットを越えないシーンが何度もありました。結果、フェデラー相手にこの最初の2セットを60分かからずに決めています。強過ぎる…。

第3セットはフェデラーが盛り返し、6-3で奪取。やはり華麗なプレーでフェデラーが活躍すると会場が沸き立ちます。どんな時でも誰が相手でもフェデラーは、絶対に適役にならない程、絶対的人気を誇っているのが改めて分かりました。特に昨年2015年からジョコビッチが強過ぎるので、観客もジョコビッチを倒せるのはフェデラーしかいない!と感じているのでしょう。しかし、続く第4セットは、ジョコビッチが押し切りゲームセット。

試合結果は、ジョコビッチが6―1、6—2、3―6、6―3のセットカウント3―1でフェデラーを破り、決勝進出を決めました。

勝利インタビューでは「ロジャーとラファという2人のすばらしいライバルがいたことで、僕はより強くなった」「いま私はキャリアの頂点にいる」と胸を張ってコメントしていたのが印象的でした。

 

 

決勝 アンディ・マリー(イギリス)第2シード

決勝戦は、第1シードのジョコビッチと第2シードのマレーという正に順当な勝ち上がり。両者は今回が通算31度目の対戦で、ジョコビッチが21勝9敗と勝ち越している。昨年2015年に続き、この全豪オープンの決勝戦だけでも3度対戦しています。ジョコビッチは2連覇と6度目の全豪制覇、マレーは悲願の大会初優勝を狙う試合です。

現在ジョコビッチに勝つ唯一とも言える方法は、第1セットを取ることです。実は過去の30回の対戦で、マレーが第1セットを落として勝ったことはないのです。一度も!逆に、マレーが第1セットを取った13試合のうち9試合は勝っています。この傾向はフェデラーも同様です。

第1セットはジョコビッチが5ゲーム連取の6-1でマレーを圧倒。勝利のカギである1セット目を取れなかったマレーですが、第2セットから挽回し、一度ブレイクに成功するも、ジョコビッチが2ブレイクで7-5で連取しました。この日マレーはフォアハンドの調子が良く、積極的に攻めてエースを取っていましたが、同時にアンフォースドエラーも多かったです。

第3セットは、マレーが積極的にネットプレーに出てポイントを重ねます。お互いに1ブレークでタイブレークにもつれこむ展開になりますが、マレーはタイブレークだけで2つも痛恨のダブルフォルトを犯してしまい、最後はジョコビッチがセンターにズトーン!とエースを叩き込んで熱戦は幕切れとなりました。

試合結果は6-1, 7-5, 7-6 (7-3)でジョコビッチのストレート勝利でした。錦織との準々決勝、フェデラーとの準決勝と、大会終盤の一戦ごとに確実にギアを上げてきたジョコビッチは、最高そして最強に近いテニスでした。正に世界No.1のプレイでした。

 

 

 

表彰式

ジョコビッチは全豪オープン2連覇を達成、同時に通算6度目の優勝を飾りました。いや〜本当に強い!強過ぎる。

実は、今回の全豪ではマレーの兄であるジェイミー・マレーも男子ダブルスで優勝しており、兄弟揃っての歴史的優勝も期待されていました。これから出産を迎えて父になる、マレーの初の全豪優勝も見てみたかったですね。

ジョコビッチは、1961年から67年にかけて6度全豪を制したロイ・エマーソンの持つ大会記録に肩を並べるとともに、四大大会では通算11勝目を挙げて、ロッド・レーバーとビョルン・ボルグというレジェンドプレイヤー達に追い付きました。いよいよ、ナダルの持つ記録の14勝が見えてきました。

 トロフィーを囲むジョコビッチ陣営

ジョコビッチは「特に、ロイ・エマーソンに並ぶ最多6度目の全豪オープン優勝という歴史を今夜作ることができたということで、信じられないような気持ちだ。今夜のこのトロフィーは自分にとって唯一のもの。歴史を作るという機会があることが、コートに出ていく前に、モチベーションややる気を与えてくれる」とコメントしています。

2014年からヘッドコーチに就任したボリス・ベッカーも、この結果には鼻高々でしょう。

 

 

全豪オープン2016のまとめ

2015年に引き続きジョコビッチは無類の強さでした。フェデラー、ナダル、マレーなどがいる今のハイレベルな男子界でここまで他を圧倒するのか?という勝ちっぷりです。4回戦のジルシモン戦で珍しく大荒れしての辛勝、続く準決勝の錦織圭戦で調子次第では負けるか?と思ったのですが、本調子で無いまでも流石のストレート勝ち。続く、準決勝でここでフェデラーとの両雄対決は勿体無い…と密かに感じながら観戦しましたが、ギアをまた一段上げて快勝。フェデラーが他では見ないくらいにミスをさせられてましたね。

 

そして、ある意味全豪オープンではお馴染みの顔合わせの決勝。マレーも第2、第3セットは善戦しましたが、ジョコビッチが勝負所に強い、強い…。守備面でも、攻撃面でも隙がありませんでしたね。ジョコビッチはグランドスラム通算11勝目、そして過去最多タイの全豪チャンピオンになり、遂にレジェンドプレイヤーの仲間入りを果たしました。

 

今年の残りの全仏、全英、全米の3つを獲れば、ナダルのGS通算14勝に並び、同時に生涯グランドスラム、年間グランドスラムの達成という快挙です。今のジョコビッチなら、十分にあり得る。そんな気にさせてくれます。今年2016年もジョコビッチイヤーは続きそうです!そして、この絶対王者を破るのは若手の台頭しかないのでは?かつてのサンプラスをフェデラーが倒した様に。フェデラーをナダルが倒した様に。好調なラオニッチと錦織圭がどこ迄肉薄できるのか?も今年の注目ポイントです。

 

 

【ジョコビッチファン必見】

ジョコビッチを最強王者に育てたレジェンドコーチ「ボリス・ベッカー」について知ってますか?

ジョコビッチの強さの源「妻・息子・家族」を知れば、もっとノバクが好きになる!

 

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